コロナ禍では、従業員が目指す適切な目標設定も難しい傾向に
また、前の設問で「わからない」とした回答者以外に、「コロナ禍で従業員に対しての適切な目標設定として、馬に例えるならば『鼻先に人参をぶら下げる』距離の設定(目標設定)が難しいか」と尋ねた。その結果、「かなり難しい」が25.8%、「やや難しい」が46.7%となり、あわせて72.5%が「難しい」と感じていることがわかった。一方、「あまり難しくない」は20%、「全く難しくない」は7.5%で、「目標設定は難しくない」とした割合は3割に届かなかった。先行き不透明な状況では、「従業員のモチベーション維持」と「目指すべき目標の設定」のバランス調整に悩む様子がうかがえる。

6割以上が「目標までの距離が遠い=高すぎる」と回答
最後に、同じ対象者に「従業員に対しての適切な目標設定(馬に例えると『鼻先に人参をぶら下げる』距離設定)は遠い・または近いか」を尋ねた。すると、「距離が遠い(目標設定が高すぎる)」は12.5%、「少し距離が遠い(目標設定が少し高い)」は49.2%となり、合計61.7%が「目標設定は高くなっている」と考えていることが判明した。

先行きが不透明なコロナ禍においては、予算編成と従業員の目標設定に難しさを感じている経営者は多いだろう。手探りになりがちな状況だが、5年後10年後の経営も考え、目先だけではなく中・長期スパンで適切な判断をしていきたい。
お気に入りに登録