
帝国データバンクは2020年11月30日、「全国企業『後継者不在率』動向調査(2020年)」の結果を発表した。この調査は、2020年10月時点の同社データベースと調査報告書に登録された全国・全業種の企業から、事業継承の実態を分析できる約26万6,000社について調べ、2011年から毎年10月に行われてきた定点調査と照らし合わせて推移を分析したもの。これにより、後継者不在率と企業動向が明らかとなった。
「後継者が不在の企業」は全国で約17万社
企業の後継者不在率は、改善傾向にあるのだろうか。はじめに、「全国・全業種における後継者不在率の推移」を見ると、2020年は65.1%の約17万社となった。2017年の66.5%から、年々下降している。

経営者が40~70代の企業はやや改善傾向か
「後継者不在率」を社長の年代別に見ると、2020年において先述の全国平均65.1%を下回った年代は「60代」(48.2%)、「70代」(38.6%)、「80代以上」(31.8%)となった。経年で見ると、「40代」~「70代」については、いずれも年々低下しており、調査開始以来最も低い。特に、「50代」では7割以下、「60代」では5割以下という結果となった。

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