有料版『ChatGPT』の利用料金補助制度をソラコムが開始。ビジネスでのAI活用により従業員の新たなアイデア創出を促進

株式会社ソラコムは2023年3月31日、同社全従業員を対象に、『ChatGPT Plus』(有料版ChatGPT)の利用料金を全額補助する「ChatGPT支援制度」を試験的に開始すると発表した。本取り組みを通じて同社は、企業としてAI技術のビジネス活用の知見を蓄積し、さらなる成長とイノベーションを目指していく考えだ。

従業員一人ひとりにAI活用の学習を促進し、新たなアイデアの創出を狙う

ChatGPTはAI技術活用による言語モデルを利用したサービスで、広く注目を集めている。企業においては、研究や開発、マーケティング、カスタマーサポートなどさまざまな業務に対応できる可能性があるとされ、ビジネス活用に対する期待も大きい。

IoTプラットフォームを提供するソラコムは、「データ収集」、「分析」、「自動化」、「最適化」、「予測保守」などの分野におけるIoTとAIの密接な関連性を指摘している。また同社は、AI技術が使いやすく進化すれば、専門的知識が必要とされるこれらの分野に手軽にアプローチできる可能性が広がると考えている。この考えを基に、同社ではすでに、IoTとAIの連携においてChatGPTのAPIを利用した開発環境の整備に着手しているという。さらに今回、従業員一人ひとりがAI技術の活用方法を学習することを重視し、有料のサービスである「ChatGPT Plus」の利用料金を全額補助する支援制度の試験導入を決めた。同社は本取り組みを通じて、あらゆる部署、役割でのChatGPTの活用により、業務の効率化や新たなアイデアの創出を促進し企業全体の競争力向上とイノベーションを目指すという。

ChatGPTのビジネス活用に関心が高まる中、従業員の知識の蓄積のために企業が利用料を補助するという本事例にも注目が集まりそうだ。今後も、ビジネスにAI活用を取り入れる企業は増加すると予測されるため、引き続き他社の動向を注視していきたい。