パナソニックグループ、「新採用スローガン制定」と「24卒の新卒採用計画」を発表。大学低学年対象のインターンシップ拡充も

パナソニックグループは2023年3月13日、新たな採用ブランドスローガンの制定とともに、2024年度採用計画の策定を発表した。2024年度の採用計画では、計1,400名の新卒採用を見込んでいるという。同社は新スローガンのもと、働く場としての魅力を発信し、グループに集う一人ひとりが活きる経営の実現を目指していく考えだ。

「人づくり」を大切にする風土のもと、新たな採用ブランドスローガンを制定

パナソニックグループは2022年4月に事業会社制(ホールディングス制)に移行し、グループのパーパスを表す「幸せの、チカラに。」とのブランドスローガンを発表している。同グループは、それを機に新たな採用ブランドスローガンについても検討を進めていたが、今回「誰かの幸せのために、まっすぐはたらく。」を新たに制定したという。

人々の暮らしの幅広い分野を事業領域としている同グループの原動力は、“一人ひとりの挑戦”だとしている。そのため、同グループでは「人づくり」を大切にし、従業員の挑戦や成長を全力で応援しているという。「多様な挑戦の機会」や「人づくり」を大切にする風土のもと、「誰かの幸せのために、まっすぐはたらきたい」と思える仲間とともに、これからの幸せをつくりたいという思いを込めて、新たな採用ブランドスローガンを制定したとのことだ。

今後は、さまざまなオンラインコンテンツや「パナソニックキャリアデザインプログラム」などのあらゆる接点で、同グループの働く場としての魅力を発信し、採用活動を展開していくという。

特に大学低学年の学生を対象とした自律的なキャリア形成を支援

採用活動において同グループでは、学生が年次に捉われず個々に適したタイミングで将来について考え、企業との関わりの中で可能性を広げるきっかけづくりに注力しているという。2022年度は、約2週間の「職場実習型のインターンシップ」において受入枠を前年度の約2倍に拡大し、過去最大規模の1,000名を超える学生を受け入れた実績がある。2日間で「デザイン経営」を学ぶオンライン型のワークショップなども含め、年間2,000名を超える学生の受け入れを実施した。

大学低学年の学生に向けては、従来から行っている大学でのキャリア教育授業などに加え、大学のキャリアセンター協力のもとキャリアデザインコンソーシアムの立ち上げやジョブシャドウイング(学生が、企業の従業員に一日同行し、どのような仕事をしているかを体感すること)の実施など、産学共創での活動を強化したという。今後は、高校生・高専生向けにも同様の取り組みを進めていく予定だ。

個人の自律的なキャリア形成の重要性がますます高まる中、同グループでは「人づくり」への姿勢を大切にし、学生の自律的なキャリア形成支援を行うという。特に大学低学年を対象としたプログラムの拡充や質の高いインターンシップの提供を進めていく考えだ。

2023年度採用に導入した体系を継続し、2024年度には1,400名規模の採用を計画

同グループは、人材について「社会から預かった貴重な経営資源」として捉え、事業の創出と成長の源泉となる、および組織活力の維持を担う人材を安定的に確保したい考えのもと、必要人材の継続的な確保に務めている。2023年度新卒採用において導入した「事業会社ごとに選考を行い、各事業会社における全ての職種について内定時に初期配属を確約する採用体系」は、2024年度においても継続する。採用者の初期キャリアを明確にすることで、自律したキャリア形成を促し、個人の自発的な挑戦を後押しするという。2024年度採用計画については、合計で約1,400名(大学/大学院から約1,000名、高校/高専から約400名)を採用する予定だ。

さらに、2021年度新卒採用より本格化した「通年採用」を2024年度新卒採用でも継続する方針を示している。学生の本分である学問・研究などの経験を積むことに取り組む人に向け、6月~7月以降にもキャリア選択にとって十分な情報入手や応募機会を提供していくという。

同グループは、「人づくり」を大切にする風土のもと、多様な個性をもつ社員がいきいきと挑戦し活躍していくための支援を行い、一人ひとりが活きる経営の実現を目指すとしている。
グループ内に採用のスローガンや採用計画を明確に示すことで、新年度の採用に向けた意識の統一が図れるだろう。また、応募者に対しては入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できそうだ。他社の動向も注視しながら、自社の成長に必要となる人材の確保に向けた計画を練っていきたい。