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テレワークにおけるマネジメント課題は? 「コミュニケーション不足」や「サボりの黙認」などの実態が明らかに

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6割がテレワーク中の「サボり」を経験も、「黙認」するマネジメント層が8割に

最後に同社は、全対象者に対し、「テレワーク中に仕事をサボった経験の有無」を尋ねた。すると、「すごくある」(15.3%)、「ある」(23.1%)、「ややある」(27%)の回答が計65.4%と、6割以上がサボった経験があることがわかった。この結果を受け、さらに「テレワーク中のサボりの内容」を尋ねたところ、「休憩時間を長めにとる」と「ネットサーフィンをする」がそれぞれ5割以上、「業務とは無関係の動画を観る」が2割以上の回答を集めたという。

また他方で、「テレワークでのマネジメント経験がある」とした人に、「テレワークのサボりへの対応」について尋ねた。その結果、「ほぼ黙認」(21.1%)、「ある程度黙認」(42.2%)、「特に対応なし」(23.4%)の回答が計86.7%と、「黙認派」の回答が8割を占めた。テレワークのマネジメントの難しさに関するフリーコメントでは、「リモートではハラスメントと受け止められないように気を遣って接している」や、「厳しいマネジメントもできるが、サボりなどはある程度黙認している」といった声が寄せられたという。テレワークではマネジメント層の目が届かないことが、良し悪しの両面において影響していることがうかがえる。
6割がテレワーク中の「サボり」を経験も、「黙認」するマネジメント層が8割に

本調査から、「働きやすさ」の実現においては、テレワークの導入が効果的である一方で、社内におけるコミュニケーション不足が大きな課題となっている実情がうかがえる。また、マネジメント層の目が届かないことで、従業員の「サボり」が黙認されている実態も明らかとなった。今後も働きやすさと生産性向上を両立させていくには、テレワークにおけるコミュニケーションや進捗管理の方法を整備する必要があると言えそうだ。

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