「飲み会や社内イベントの参加は今後も見送る」は8割弱。コロナ禍で「ワークライフバランス重視」の傾向が進む

ビッグローブ株式会社は2022年7月27日、新型コロナウイルス感染症拡大以降の「ビジネスパーソンの意識・行動変化」についての調査結果を発表した。調査期間は2022年6月30日~7月1日で、全国の18歳~50代の男女1,000人から回答を得た。これにより、働く人々の仕事や社内のイベント等に対する意識変化などが浮き彫りになった。

年代が高くなるほど「コロナ禍の飲み会や社内イベント」を断っている

新型コロナウイルスの流行拡大で、飲み会や社内イベントを自粛した企業も多いだろう。そうした中、人々の意識や行動はどのように変化したのだろか。同社が「コロナ禍を理由に飲み会などを断った経験」を尋ねると、全体の44.4%が「ある」と回答した。「ある」とした人の割合を年代別に見ると、25~29歳(20代後半)が38.9%、30代が41.7%、40代が43.1%、50代が51.7%となった。年代が上がるほど、飲み会等を断った経験のある人が多いという結果だった。
「飲み会や社内イベントの参加は今後も見送る」は8割弱。コロナ禍で「ワークライフバランス重視」の傾向が進む

30代の8割強が「今後も飲み会参加を控えるかもしれない」

先述の「飲み会や社内イベントを断ったことがある」と回答した人に、「今後も、新型コロナを理由に飲み会や社内イベントを断ると思うか」を聞いた。すると、「思う」が40.9%、「やや思う」が38.4%で、これらの合計は79.3%となった。年代別にみると、この合計値が最も多かったのは30代で83.7%となっていた。
「飲み会や社内イベントの参加は今後も見送る」は8割弱。コロナ禍で「ワークライフバランス重視」の傾向が進む

「出社が増えると起こりそうなこと」の最多回答は「メンタルヘルスの不調」

また、同社は「今後出社が増えた場合、起こりそうだと思うこと」を尋ねている。その結果、「あてはまるものはない」を除いた上位回答は、トップが「メンタルヘルスの不調」の23.9%で、以下、「飲み会や社内イベントの増加」が21%、「労働時間の増加」が18%、「仕事に対する熱意の低下」が13.8%、「パワハラ」が11.7%と続いた。
「飲み会や社内イベントの参加は今後も見送る」は8割弱。コロナ禍で「ワークライフバランス重視」の傾向が進む

「コロナ禍を機に今後の仕事に対する考え方が変わった」は4人に1人

さらに同社は、「コロナ禍を機に、今後の仕事に対する考え方は変化したか」を尋ねている。すると、「変化があった」が9%、「やや変化があった」が17.8%で、合計は26.8%となった。一方、「あまり変化はない」は35%、「変化はない」は38.2%で、合計が73.2%となり、「変化はない」の方が多数派だった。
「飲み会や社内イベントの参加は今後も見送る」は8割弱。コロナ禍で「ワークライフバランス重視」の傾向が進む

「ワークライフバランス」を重視する傾向が高まり、生活スタイルも変化か

最後に、前問で「仕事意識が変わった」と回答した人に対し、「ワークライフバランス」、「業務や仕事内容」、「在宅勤務など勤務体系」、「給料」、「職場の人間関係」、「居住地」、「オフィスの立地」の7項目について“コロナ前とどう変わったか”を聞いた。

すると、「重視するようになった」と「どちらかというと重視するようになった」の合計が最も多かったのは、「ワークライフバランス」で88.6%だった。以下、「業種や仕事内容」が84.3%、「勤務体系」が82.8%で続いた。
「飲み会や社内イベントの参加は今後も見送る」は8割弱。コロナ禍で「ワークライフバランス重視」の傾向が進む
調査結果からは、新型コロナの流行拡大以降の、飲み会や社内イベントへの参加を見送ったり、「ワークライフバランス」をより重視するようになったりといった、意識や行動の変化がうかがえた。“社内コミュニケーションを活性化する方法”も、従来行われてきたものから見直す時期に差し掛かっているのかもしれない。