9割が「女性が活躍できる職場」を“魅力的”と評価。一方で「女性管理職」の志望度が上がらない具体的な理由とは?

株式会社ワークポートは2022年7月15日、「女性活躍推進と仕事の価値観」に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年4月19日~26日で、全国の20~40代の働く女性130名から回答を得た。調査結果から、働く女性の価値観や現状の職場での課題認識について、フリーコメントを交えて紹介する。

「女性が活躍できる職場」であることはモチベーションにも影響

「女性活躍社会」は政府の重点方針とされるなか、働く女性自身の意識はどうなのだろうか。まず、同社が「女性が活躍できる職場は魅力的か」を尋ねたところ、「とても魅力的」が63.8%、「やや魅力的」が30%となり、合わせて93.8%が「魅力的」だと回答した。

「魅力的」と回答した人にその理由を尋ねると、「能力のある女性がライフイベントを障壁と感じず力を発揮でき、個人・企業双方にとって良い」(40代・営業)や「性別への偏見がなく、やる気や結果で将来への可能性が広がる」(40代・管理系)などの声が寄せられた。
9割が「女性が活躍できる職場」を“魅力的”と評価。一方で「女性管理職」の志望度が上がらない具体的な理由とは?

「活躍できる環境である」とした理由に「産休・育休制度の充実」を挙げる声

続いて、同社が「現在の職場は女性が活躍できる環境か」を尋ねると、「はい」が59.2%、「いいえ」が40.8%となった。「活躍できる」と回答した人がそう思う理由として、「女性の海外赴任もあり、産休・育休・配偶者同行休業などの制度が充実している」(40代・事務)や「昇給に男女差がなく、育休なども取りやすい環境が整っている」(30代・クリエイター)などの声があった。
9割が「女性が活躍できる職場」を“魅力的”と評価。一方で「女性管理職」の志望度が上がらない具体的な理由とは?

非管理職の回答者のうち「管理職につきたい」は約4割、志望しない理由とは?

さらに同社は、「企業における女性活躍の状況」を示す数値として扱われる女性管理職比率の実態を探るべく、「現在、管理職についているか」を尋ねた。すると、「はい」が16.9%、「いいえ」が83.1%となった。
9割が「女性が活躍できる職場」を“魅力的”と評価。一方で「女性管理職」の志望度が上がらない具体的な理由とは?
次に、「管理職についていない」と回答した人を対象に、「これから管理職につきたいか」を質問すると、「はい」が43.5%、「いいえ」が56.5%となり、「管理職につきたくない」という回答が上回った。

管理職につきたくない理由には、「残業が増えそうだから」(30代・管理系)や「女性管理職には独身者が多く、家庭と仕事を両立できるイメージが湧かない」(40代・事務)、「専門職に専念したいから」(30代・システムエンジニア)などの声があった。
9割が「女性が活躍できる職場」を“魅力的”と評価。一方で「女性管理職」の志望度が上がらない具体的な理由とは?

5割以上が「女性であることが不利だと感じたことがある」。男性優位が残る実態も

最後に同社が、「職場で女性であることで不利だと感じたことがあるか」を尋ねると、「ある」が53.1%、「ない」が46.9%となった。

「不利だと感じたことがある」と回答した人のフリーコメントでは、「男性社員同士の方が話しやすい雰囲気があり、新しい案件の情報が流れてこない」(40代・企画)や「発言権がなく、言いなりに業務をこなすことしかできない」(30代・事務)など、“男性優位”を感じる場面に遭遇するケースをあげる意見が見られた。また、「結婚・出産があるからという理由で出世できなかった」(20代・事務)や「結婚・出産を理由に、高度な案件やポジションを見送られた」(30代・営業)といった、ライフイベントが理由でキャリアアップの機会を得られなかったという声もあった。
9割が「女性が活躍できる職場」を“魅力的”と評価。一方で「女性管理職」の志望度が上がらない具体的な理由とは?
調査結果では、多くが「女性が活躍できる環境が整備されている」と答えている一方で、管理職へのキャリアアップを望む女性は4割と少数派となっていた。理由として、「男性優位の現状」や「自身の家庭との両立の難しさ」を挙げる女性が多いようだ。今後、「女性活躍」の施策を考える上で、本調査で寄せられたフリーコメントは大いに参考になるだろう。