20代女性の約6割が「女性管理職比率」を転職時に意識。企業がダイバーシティに取り組む姿勢に将来性を感じるとの声も

株式会社学情は2022年6月17日、同社が運営する「20代専門の転職サイト」で実施した「女性管理職比率」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2022年6月3~12日で、20代の男女209名から回答を得た。これにより、「女性管理職比率」が高い企業に対して、若手のビジネスパーソンがどのような印象を持つかが明らかとなった。

約7割の20代が「女性管理職比率の高い企業」に好印象を持つ

経団連は、会員企業の女性管理職比率を30%以上にすることを目指す「#HereWeGo203030」の取り組みを推進している(※)。では、企業の「女性管理職推進」に対して20代の若手はどのように感じているのだろうか。学情はまず、「女性管理職比率が高い企業に持つ印象」を尋ねている。すると、「好感が持てる」が25.8%、「どちらかといえば好感が持てる」が43.5%で、合計69.3%と7割に迫った。

「好感が持てる理由」として、「時代の潮流に乗っている」や「ダイバーシティを重視していると感じる」、「社会課題に取り組む姿勢を感じる」、「ジェンダー平等に強い関心がある」などの意見が寄せられたという。
20代女性の約6割が「女性管理職比率」を転職時に意識。企業がダイバーシティに取り組む姿勢に将来性を感じるとの声も

女性管理職比率の高い企業に対して、3人に1人が「転職志望度が上がる」と回答

続いて同社は、「女性管理職比率が高いことを知ると、その会社への転職志望度が上がるか」を尋ねた。すると、「上がる」が10%、「どちらかといえば上がる」が25.8%で、合計は35.8%となった。

「志望度が上がる理由」には、「性別を問わず働きやすい環境だと感じるから」や「女性も活躍でき、正当に評価されていると思えるから」などの声があったとしている。
20代女性の約6割が「女性管理職比率」を転職時に意識。企業がダイバーシティに取り組む姿勢に将来性を感じるとの声も

20代の4割が「女性管理職比率」を意識。特に女性自身が高い関心を寄せる傾向か

また、同社が「転職活動で女性管理職比率を意識するか」を尋ねたところ、「意識する」が10.5%、「どちらかと言えば意識する」が31.6%で、「意識する」派の合計は42.1%となった。一方で、「意識しない」は26.8%、「どちらかと言えば意識しない」は12.4%と、「意識しない」派は39.2%となり、全体の回答結果では大きな開きはなかった。
20代女性の約6割が「女性管理職比率」を転職時に意識。企業がダイバーシティに取り組む姿勢に将来性を感じるとの声も
一方で、先述の結果を男女別に見ると、男性は「意識する」派の合計が28.5%、女性は58.9%となった。女性の方が30.4ポイント上回ったことから、男女間で大きな差がついていることが判明した。
20代女性の約6割が「女性管理職比率」を転職時に意識。企業がダイバーシティに取り組む姿勢に将来性を感じるとの声も
海外に比べて、日本企業の女性管理職比率が低いことは以前から課題視されている。本調査結果からは、20代の女性では、約6割が「女性管理職比率」に関心を向けていることがうかがえた。企業が女性の活躍推進に取り組むことは、働き手の「働きがいの創出」にもつながり、人材採用の面で効果があると言えそうだ。