“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る

ミクステンド株式会社は2022年5月31日、「オンライン会議マナー」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2022年5月12日~18日で、同社が運営する日程調整自動化サービスのユーザー106名から回答を得ている。調査結果からは、オンライン会議のマナーやコミュニケーションの実態、通常のビジネスシーンとの違いなどが明らかとなった。

オンライン会議でも「ツール」や「服装」などに様々な工夫か

テレワークの普及によりオンライン会議が一般的となる中、対面での会議とは異なる“オンライン会議のマナー”に戸惑うビジネスパーソンも多いだろう。本調査においてミクステンドは、オンライン会議にまつわる質問を「ビジュアル編」、「スケジュールリング編」、「コミュニケーション編」で行い、オンライン会議の実態を探っている。

まず同社は、「ビジュアル編」として、「オンライン会議用に購入したもの」を尋ねている。すると、「ヘッドホン」の51%が最も多く、以下、「Webカメラ」が40%、「ライト」が29%、「モニター」が16%などと続いた。

また、任意回答で「オンライン会議のために購入したものの中で、買ってよかったもの」について尋ねたところ、「ヘッドセット」、「ライト」、「マイク」などの回答が多くあがった。オンライン会議で起こりがちな「見にくい」、「聞こえにくい」といったトラブルに対応できるアイテムを活用している人が多いようだ。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る
また、「オンライン会議に参加する際の服装」について質問すると、「ビジネスカジュアル」が45%で最多となった。以下、「ラフな服装(部屋着など)」が25%、「上半身のみビジネスカジュアル」が15%、「スーツ」が12%となった。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る

オンライン会議の入室時間は自身が「ホスト側」か「ゲスト側」かで違いも

続いて同社は、「スケジューリング編」として、「あなたがホストのとき、オンライン会議には何分前に入室しているか」を尋ねている。すると、「5分前」が38%で最多となり、以下、「1分前」が24%、「3分前」が21%などと続いた。他方で、「定時(開始時間ちょうど)」は9%のみと、自身がホストの会議の場合は、大多数が開始時刻前に余裕を持って入室していることがうかがえる。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る
一方、「あなたがゲストのとき、オンライン会議には何分前に入室しているか」を尋ねた質問では、「1分前」が37%で最多となり、「定時(開始時間ちょうど)」が25%で続いた。ゲストとして参加する場合は、約6割が開始時刻に合わせて入室する傾向のようだ。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る

オンライン会議に相手が現れなかった時は「相手へ連絡する」との回答が多数

続いて、「オンライン会議に相手が現れなかったとき、どのように対応したか」を尋ねている。すると、「相手に電話をした」が31%、「相手にメールをした」が28%でともに多数となり、他は「ひたすら待つ」が9%、「チャット等で連絡」が5%、「開始予定時刻から5分で中止」が1%となった。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る

「相手の通信環境の悪さ」や「常時カメラオフ」を不快と感じる人も

最後に「コミュニケーション編」として、「オンライン会議中、相手の行動で不快に感じたこと」を尋ねている。すると、「相手の通信環境が悪い」が57%、「相手がずっとカメラをOFFにしている」が52%、「ノイズ」、「ハウリング」がともに41%、「説明などに対してリアクションがない」、「別の作業をしながら話している」がともに31%などと続いた。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る
また、「オンライン会議の際に、円滑なコミュニケーションのために意識的に行っていること」を尋ねた質問では、「自分が話さないときはマイクをミュートにする」が49%、「『不明な点はございませんか?』などの声掛けを頻繁にしている」が47%、「相手に伝わりやすいよう、リアクションを大きくする」が43%、「いつもよりはっきり話す」が37%、「意識して相手の名前を呼びかける」が30%と続いた。円滑なコミュニケーションのために、オンライン会議ならではの様々な工夫が行われていることがうかがえる。
“オンライン会議のマナー”には様々な工夫が。「不快にさせない配慮」や「相手が現れないときの対応方法」などを探る
オンライン会議の普及により、オンライン特有のビジネスマナーやコミュニケーションが求められるようになった。オンライン会議におけるマナーが社内に浸透していない場合は、今後統一した姿勢を示すことも必要となるかもしれない。