企業の「動画活用」が進まない原因とは。“認知獲得”や“理解促進”に期待も、実施に向けて経営者が抱える課題が明らかに

株式会社Lumii(以下、ルミー)は2022年5月3日、「経営者の『動画活用』における実態調査」の結果を発表した。調査は2022年4月5日~13日の期間で行われ、経営者1,037名から回答を得ている。調査結果から、経営に動画活用を取り入れる目的や成果、課題等が明らかになった。

動画施策を「実施/実施予定」とする経営者は約3割にとどまる

近年、マーケティングや企業活動における生産性向上を目的とし、動画を活用したさまざまな施策に注目が集まっている。そのような流れの中、動画施策の実施状況はどうなっているのだろうか。

ルミーはまず、「動画を活用した施策に注力する予定の有無」を尋ねている。すると、「現在している」が12.3%、「これからする予定」が16.9%となり、合計は29.2%と3割を下回った。そのほか、「過去に注力していた」は1.9%、「過去も今後も注力する予定はない」は35.6%、「未定」は33.3%となった。
企業の「動画活用」が進まない原因とは。“認知獲得”や“理解促進”に期待も、実施に向けて経営者が抱える課題が明らかに

8割以上が動画活用による売上アップを実感か

続いて、同社が「動画施策を実施または過去にしていた」とした回答者に、「動画が売上に貢献している/していたと思うか」を尋ねたところ、「そう思う」が33.8%、「直接的ではないがそう思う」が48.6%、「そう思わない」が17.6%となった。
企業の「動画活用」が進まない原因とは。“認知獲得”や“理解促進”に期待も、実施に向けて経営者が抱える課題が明らかに

動画施策に期待することは「認知獲得」が最多

また、動画施策を「実施中」または「実施予定」および、「過去に行なっていた」とした回答者に対して、「動画を活用した施策に期待している/していたことは何か」を尋ねている。すると、「認知獲得」が59.4%で最も多く、以下、「理解促進」が47.4%、「ブランドイメージの向上」が41.8%などとなった。
企業の「動画活用」が進まない原因とは。“認知獲得”や“理解促進”に期待も、実施に向けて経営者が抱える課題が明らかに

動画施策の実施に向けたハードルは「制作の手間」や「ノウハウがない」など

最後に、「動画を活用した施策においてハードルとなっているものは何か」を尋ねている。すると、「特にない」が39.4%で最も多く、次いで「手間がかかる」が31.1%となった。以下、「費用が高い」(26.6%)、「動画ディレクションのノウハウがない」(26.2%)、「効果測定がしづらい」(22.1%)などと続いた。
企業の「動画活用」が進まない原因とは。“認知獲得”や“理解促進”に期待も、実施に向けて経営者が抱える課題が明らかに
企業の認知向上やブランディング、採用活動などにおいてメリットがあると考えられる動画施策だが、本調査では、実際に取り入れている企業は約3割という結果となった。また、動画を活用した施策の実施には、「手間」や「ノウハウがない」などの課題があることもうかがえる。動画施策の活性化が進むかどうかは、これらの課題を解決できるかがポイントといえそうだ。