三菱商事、カーボンニュートラル社会の実現に貢献すべく「Breakthrough Energy Catalyst」に参画

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は2022年4月25日、革新的な脱炭素技術の社会実装を加速させる取り組みである「Breakthrough Energy Catalyst」(以下、BEC)について、1億ドルの出資と参画を発表した。アジア域内の企業として初となる、同取り組みへの出資・参画を通し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた技術革新の普及支援や、環境負荷の更なる軽減を後押ししていく考えだ。

脱炭素事業の社会実装を加速し、カーボンニュートラル社会への移行・実現を支援

三菱商事は、2021年10月に策定した「カーボンニュートラル社会に向けたロードマップ」に沿い、資源・エネルギーなどに関連するあらゆる事業に携わる当事者として、カーボンニュートラル社会実現に向け取り組んでいる。

同社が参画を決めたBECは、2015年にビル・ゲイツ氏が設立した、脱炭素に関する投資や慈善活動などを行う「Breakthrough Energy」が、新たに始めた取り組みだ。同取り組みは、技術開発を終え商業化の直前にある、脱炭素技術を活用したスケールアップ・プロジェクトを官民連携で支援するもの。民間企業・慈善団体からの資金供給や、グリーン製品需要家による製品引取支援を行うほか、政府機関からの支援を有機的に結び付けるカタリスト(触媒)となり、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するという。

特に注力する分野は、「クリーン水素製造(及び水素関連インフラ)」、「長期エネルギー貯蔵」、「持続可能航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)」、「直接空気回収(Direct Air Capture)」の4分野だ。また、将来的には脱炭素化に重要となるその他技術にも、対象領域を拡張していく事が想定されているという。これらの対象領域は、同社が進めるEX(エネルギー・トランスフォーメーション)戦略および、「カーボンニュートラル社会に向けたロードマップ」の具体化のために極めて重要な技術だとしている。

同社は今回の参画で、革新的な脱炭素技術の社会実装を加速させるべく、同社の有する日本・アジア地域での知見およびネットワークを最大限に活用し、鉄鋼・航空・金融・エネルギーなど幅広い分野における他の参画企業と共に、BECの価値向上、カーボンニュートラル社会への移行・実現を支援していく構えだ。
世界的規模でカーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速している今、企業の環境への取り組みに注目が高まっている。環境問題に取り組む姿勢を示すことは、企業価値向上や新たなビジネスチャンスにも結びつくかもしれない。