20代の半数以上が採用応募において「テレワーク制度の有無」を重視すると回答。希望頻度は「週3~4回」が最多

株式会社学情(以下、学情)は2021年12月2日、20代の仕事観や転職意識をひも解くために実施した、「テレワーク」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2021年10月25日~11月17日で、同社が運営する20代専門の転職サイトの来訪者189名から回答を得た。これにより、テレワークの有無が転職意向にどのように影響するのかなどが明らかとなった。

20代の8割超が、テレワーク制度を「利用したい」と回答

新型コロナウイルス感染症の流行を機に急拡大しているテレワークだが、テレワークを継続させることは人材採用にどの程度影響するのだろうか。

学情による「テレワーク」に関する意識調査では、はじめに「入社する企業にテレワーク制度があったら利用したいか」を尋ねた。その結果、「利用したい」が57.1%を占め、「どちらかと言えば利用したい」とした25.9%を合わせると、83%がテレワークを活用して仕事をしたいと考えていることがわかった。

自由記述回答では、「通勤時間が無くなる分、時間を有効活用したい」、「メリハリをつけて働きたい」といった声があがった一方で、「業務に慣れてからテレワークをしたい」、「業務内容によって出社とテレワークを使い分けたい」といった声も寄せられた。
20代の半数以上が採用応募において「テレワーク制度の有無」を重視すると回答。希望頻度は「週3~4回」が最多

理想のテレワーク頻度は「週に3~4回」が最多。20代全体では23年卒学生以上に高頻度を希望する傾向

続いて、「入社先の企業でテレワークを実施したい頻度」を聞いている。すると、「週に3~4回」が26.1%で最多に。続いて「毎日」が21.7%となった。

学情が2023年卒予定者を対象に、2021年9月に実施した「テレワーク」に関する意識調査では、テレワークを実施したい頻度は「週に1~2回」が28.5%で最多となり、続いて「週に3~4回」(25.6%)が多くなったというが、「毎日」を希望した回答者は8.1%にとどまったという。このことから、20代の社会人は、新卒学生と比べて高頻度でテレワークを希望していることがわかった。

一方で、20代で「毎日」以外を希望した人が8割近くにのぼったことから、「出社」と「テレワーク」を組み合わせて仕事をしたいと考える20代が多いことがうかがえる。
20代の半数以上が採用応募において「テレワーク制度の有無」を重視すると回答。希望頻度は「週3~4回」が最多

採用応募時にテレワーク制度の有無を重視する20代が半数超

「採用応募時にテレワーク制度の有無を重視するか」という質問に対しては、「重視する」(27.5%)または「どちらかと言えば重視する」(29.6%)と回答した20代が、合わせて57.1%となった。

フリーコメントでは、「柔軟な働き方ができそう」、「テレワークのほうが効率のよい仕事もあると思う」、「ライフステージの変化に対応しながら働き続けられそう」といった声が寄せられている。また、「重視はしないが、制度の有無は確認する」、「制度の有無よりも、実際に利用できるかを確認したい」などの声もあがっている。
20代の半数以上が採用応募において「テレワーク制度の有無」を重視すると回答。希望頻度は「週3~4回」が最多
昨今、「テレワークが行えるかどうか」が、20代の転職意向に少なからず影響を与えるようだ。企業の実情に合わせてテレワーク制度を導入することが、若手の人材採用にもプラスに影響すると考えられる。