「職場の忘年会」への意識を年代別に調査。20代が「参加したい」と考える忘年会の内容とは?

oVice株式会社は2021年11月18日、「2021年の忘年会に対する最新意識調査」の結果を発表した。調査期間は2021年11月10日~11日で、1都3県と2府1県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県)で51名以上の企業に勤務する20代~50代の会社員、男女1,238名から回答を得た。このうち316名は新型コロナウイルスの流行下で入社した社員だ。ここから、会社の忘年会に対するビジネスパーソンの意識を浮き彫りにしている。

参加を希望する理由は「会社の人と親睦を深めたい」が各年代で最多

新型コロナウイルスの感染者数が国内で減少傾向にある今、忘年会に対してビジネスパーソンはどのような意識を持っているのだろうか。はじめに、忘年会への参加意向のある20代~50代に対して、「参加したいと思う理由」を聞くと、すべての年代で最も多かった理由は「会社の人と親睦を深めたいから」。回答者の割合は20代60%、30代72.7%、40代67.4%、50代66.1%といずれも6割を超えた。また、「1年の頑張りを同僚と労い合いたい」と回答した人の割合は50代で45.6%となり、20代の2倍以上であったことから、年代が上の社員ほど、飲み会を「同僚とのコミュニケーションの機会」と捉えている人が多いことがうかがえる。
「職場の忘年会」への意識を年代別に調査。20代が「参加したい」と考える忘年会の内容とは?

不参加を希望する理由、20代では「上司・部下に気を遣うから」がトップ

一方で、「不参加」を希望した回答者に「その理由」を尋ね、年代別にまとめている。20代で最も多かった答えは「上司や部下に気を遣う必要があるから」で54.9%と過半数であった。以下、「帰宅が遅くなるのが嫌」(50.1%)、「お金を払ってまで会社の人と飲んだり食べたりしたくないから」(48.8%)、「業務時間外まで会社の人と関わりたくないから」(44.8%)という結果に。他の年代と比べ、多数となった回答は「飲み会マナーが面倒」(39.5%)で、50代とは24.7ポイントの差があったという。また自由回答では、「お金を払ってまで気を遣いたくない」、「お酌したり料理を取り分けたりするのが面倒」などの声があがった。マナーを負担に感じるかどうかが、忘年会への意識における年代間のギャップの一つといえそうだ。
「職場の忘年会」への意識を年代別に調査。20代が「参加したい」と考える忘年会の内容とは?

20代は「細かいマナーへの気遣い無用」や「料理やお酒が美味しい」ことを重視

「どのような内容なら会社の忘年会に参加したいか」を尋ねており、20代では「細かいマナーに気を遣わなくていい」が47%と最も多く、以下、「料理やお酒が美味しい」(38.6%)、「無料で参加できる」(37.8%)、「一次会で終わる」(33.9%)などが続いた。「どれも参加したくない」が18.2%にとどまったのに対し、条件によっては半数近くが「参加したい」と回答していることから、開催方法や内容によっては参加を希望する人も増えそうだ。
「職場の忘年会」への意識を年代別に調査。20代が「参加したい」と考える忘年会の内容とは?

20代の忘年会参加目的は「同僚・上司との交流」がメインか

また、「忘年会を実施する意義」について、20代では「同僚同士で仲良くなれる」が44.7%で最多となり、「上司との親睦が深められる」が44.4%と僅差で続いた。
「職場の忘年会」への意識を年代別に調査。20代が「参加したい」と考える忘年会の内容とは?

「コロナ禍入社世代」の忘年会への参加意向は、全年代平均を上回る

最後に、コロナ禍で入社した2020年・2021年の新卒社員に「忘年会への参加意向」を尋ねている。「参加したい」が21.8%、「少しは参加したい」が35.8%と、合わせて57.6%が参加意向を持っているという結果に。全年代の同回答の52.8%に比べて、4.8ポイント高くなったという。記述回答では「入職してから一度も先輩や上司とプライベートで話したことがなく親睦を深めたい」、「リモートでなかなかコミュニケーションが取れない中、親睦を深める貴重な交流の場だと感じる」との声もあがり、同僚との繋がりを求める考えから、忘年会に対して興味を持っていることがうかがえた。
「職場の忘年会」への意識を年代別に調査。20代が「参加したい」と考える忘年会の内容とは?
忘年会への意識には年代間で差がある結果となったが、いずれの年代でも、「親睦を深める機会にしたい」と考える人は多いようだ。コロナ禍で従業員同士の会合が激減し、若手社員は特に、社内交流の場をあまり経験できていない場合も多いだろう。忘年会を有意義なコミュニケーションの場にできるよう、改めて内容を検討してみてはいかがだろうか。