8割超がDX推進として「テレワーク促進」に取り組む。コスト削減や生産性向上に効果も

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社(以下、パーソルP&T)は2021年11月4日、全国の経営者や部長らを対象に実施した、「社内DX推進における効果に関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2021年9月14日~16日で、DX推進に取り組む従業員50名以上の企業に勤務する、部長クラス以上の会社員、経営者・役員600名から回答を得た。これにより、企業におけるDX推進状況や、課題などが明らかとなった。

社内DX、最も取り組みが進んでいるのは「テレワーク促進」で8割超に

昨今、さまざまな場面で「DX」が注目されているが、企業のDXはどの程度進んでいるのだろうか。「社内DX推進において取り組んでいること」で、83.7%と最も多かったのが「テレワークの促進」。以下、「バックオフィスにおけるDX」が51.7%、「営業活動におけるDX」が44.8%、「マーケティングにおけるDX」が39%などと続いた。
8割超がDX推進として「テレワーク促進」に取り組む。コスト削減や生産性向上に効果も

8割以上が「テレワーク推進」に効果を実感。「バックオフィスのDX」も7割台に

続けて、「取り組んでいる」とした各項目について、それぞれ、「効果を感じているか」聞いている。その結果、最も効果を感じていたのは、「テレワークの促進」で、「とても効果を感じている」が35.3%、「少しは効果を感じている」が49%で、合わせて84.3%が効果を感じていた。

▼テレワークの促進

8割超がDX推進として「テレワーク促進」に取り組む。コスト削減や生産性向上に効果も
また、「バックオフィスにおけるDX」では、「とても効果を感じている」が21.9%、「少しは効果を感じている」が56.5%で、合わせて78.4%が、効果を感じている結果であった。

▼バックオフィスにおけるDX

8割超がDX推進として「テレワーク促進」に取り組む。コスト削減や生産性向上に効果も

テレワーク推進・バックオフィスのDXにより「生産性向上」や「コスト削減」の効果も

それぞれの項目について、「効果を感じる理由」を聞いている。「テレワークの促進」では、「通勤・移動コストを削減できたから」が81.3%で最も多く、次いで、「業務効率・生産性が上がっているから」が45.2%となった。また、それ以下は、「従業員の満足度が高いから」(39.5%)や、「コミュニケーションが円滑になったから」(27%)などと続き、さまざまな視点から効果を実感しているようだ。
8割超がDX推進として「テレワーク促進」に取り組む。コスト削減や生産性向上に効果も
他方で、「バックオフィスにおけるDX」では、「効果を感じる理由」として最も多かったのは、「業務効率・生産性が上がっているから」で68.3%だった。以下は、「業務処理が円滑に進むようになったから」が49.8%、「業務管理がしやすくなったから」が43.6%などと続いた。バックオフィスのDXを推進したことで、「生産性や業務効率の向上」や、「管理のしさすさ」などを感じる場面が多いようだ。
8割超がDX推進として「テレワーク促進」に取り組む。コスト削減や生産性向上に効果も
「DX」が注目を集める中、社内のDXを推進しようにも、まず何から取り組むべきか迷う場面もあるだろう。今回の調査でわかった、企業の取組みや効果などを参考にしながら、まずは自社に必要なDX推進のアプローチを模索してみてはいかがだろうか。