資金調達方法は「自己資金」が4割超
続いて、「主な資金調達方法」を尋ねると、「自己資金」が43.2%と最も多かった。次に、「金融機関からの長期借入」が25.8%、「短期借入」が5%と、金融機関からの調達が合計30.8%という結果だった。また、それ以外の「補助金・助成金」の項目においては、従業員数5人以下が17.1%、6~20人が16.5%となっており、小規模企業が補助金や助成金を積極的に活用していることがわかった。

設備投資をしない理由は「先行きが見通せない」が最多
最後に、設備投資を予定していない企業に対し、「その理由」を尋ねた。すると、「先行きが見通せない」が55%と、全体の半数以上を占めた。前回調査の64.4%からは9.4ポイント下回っているものの、依然として半数を超える企業で先行きに不安を抱えていることが判明した。次点は、「現状で設備は適正水準である」が32.6%となり、前回調査からの25.3%からは7.3ポイント増加した。現時点では、全体の3割が必要性を感じていないという結果だった。
また、中小企業の結果では「借入負担が大きい」(13.2%)、「手持ち現金が少ない」(10.9%)の割合が大企業より高く、資金面の懸念から設備投資を控えている様子がうかがえる。
また、中小企業の結果では「借入負担が大きい」(13.2%)、「手持ち現金が少ない」(10.9%)の割合が大企業より高く、資金面の懸念から設備投資を控えている様子がうかがえる。

新型コロナ収束の目途が立たないなか、資金の調達や設備投資に悩む企業もあるだろう。市況や各種政策、他企業の動向を引き続き確認しながら、今後を見据えた計画を立てていくことが必要となりそうだ。
お気に入りに登録