日揮グループ、国内外のスタートアップ企業に100億円の投資枠を設定。同時にグローバル・ブレインとCVCファンドも設立

日揮ホールディングス株式会社と日揮株式会社は2021年4月28日、国内外のスタートアップ企業を対象に、総額100億円の投資枠を協働で新たに設定したと発表した。あわせて、投資枠の枠組みで、独立系ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン株式会社と、同年4月19日より運用総額50億円のコーポレートベンチャーキャピタルファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を設立および開始したことも発表している。

両社の強みを活かして新たなソリューションを提案

日揮ではこれまで、国内におけるエネルギー・ケミカル、再生可能エネルギー、原子力、ライフサイエンス、ヘルスケア分野などのプラントや施設の設計、調達、建設役務までを行ってきた。今回、日揮グループでは人口減少や少子高齢化、インフラの老朽化など、この先日本が直面することが予測される、あらゆる社会課題を解決するべく、国内外のスタートアップ企業に対して総額100億円の投資を行うと決定した。

「カーボンニュートラルの実現」や「持続可能で強靭なインフラの構築」、「人生100年時代を見据えた生活の質向上」、「産業のスマート化」を対象テーマに、安全かつ安心で持続可能な社会システムの構築に寄与する、革新的な技術やビジネスモデルを支援していく考えだ。

さらに今回の投資枠を利用して、日揮グループはグローバル・ブレインと、コーポレートベンチャーキャピタルファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を設立。総額50億円、期間は10年間の運用としている。

今後は、スタートアップ企業の発掘や育成の実績およびネットワークや目利き力を活かし、国内外のスタートアップ企業が持つ「先進的な技術やビジネスモデル」と、日揮グループの「技術力、人財、知見」を重ね合わせていく。これにより、新規事業の創出や、サービスの質向上を通じた顧客価値の創造を目指していくという。

さまざまな案や計画を抱いていても、実際に形にすることを難しく感じている企業もあるだろう。このような投資や支援を活かし、自社が目指すビジネス展開を検討してみてはいかがだろうか。