富士通、スタートアップ共創プログラムの第9期エントリー受付を開始

富士通株式会社は2020年8月21日、スタートアップ共創プログラム「FUJITSU ACCELERATOR」における、第9期のエントリー受付を開始したことを発表した。富士通が持つ豊富な事業基盤とスタートアップ企業の技術・製品とのマッチングにより、新たな事業機会の創出を目指すという。

自社の製品と他社の技術を組み合わせて、新たな価値の提供へ

「FUJITSU ACCELERATOR」は世の中への新たな価値の提供を目的に、富士通グループの製品・ソリューション・サービスと、スタートアップ企業の技術・製品をマッチングさせる取り組みだ。2015年からこれまでに150社以上と協業検討をおこない、85件以上の協業実績をあげてきた。富士通グループの事業部門から事業責任者が協業検討責任者としてプログラムに参加、またスタートアップ協業支援の経験を持つ事務局メンバーやデザインや知財の専門家が協業成立をサポートすることが、本プログラムの特徴といえる。

エントリー期間は2020年8月21日~同年9月30日。募集テーマはものづくりやリテール、ファイナンスの「業種特化型」だけでなく、IoTやセキュリティといった「テクノロジー」や働き方改革、ニューノーマル、そしてデジタルマーケティングといった「目的」別に募集しており、協業領域は多岐にわたる。「あらゆる事業部とのマッチング支援の実施」と「協業検討期間を定めたスピード感」により、早期協業成立や事業立ち上げを目指していく。協業企業のベネフィットとして「富士通グループが募集テーマの設定、協業検討プロセスへのコミット」をおこなうだけでなく、「公開イベントの開催」、「社内外のメディアを活用した商品のプロモーション」などが得られる。

スタートアップ企業において、豊富な経営基盤を持つグループとの協業は、新たな価値を生み出す際に有力な方法といえるだろう。スタートアップ企業に限らず、自社と他社の強みを活かしあうことは、よりよい製品やソリューション・サービス展開のキーとなるかもしれない。