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「好ましい組織風土」の構築を阻害する要因は何か

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ルール・マナーが疎かになりやすいベテラン社員

例えば、あなたの職場に次のような行動をとる「勤務歴の長い社員」、「役職の高い社員」はいないだろうか。

・時間やスケジュールを守らない
・きちんと挨拶をしない
・業務時間中の私語が多い
・トイレやタバコ休憩の回数が多く、時間も長い
・黙って離席し、どこに行ったかわからない
・業務中に私用でメールや電話をする
・不必要な外出をする
・上司・同僚・部下の悪口ばかりを話す
・仕事の手を抜く
・会社の経費を浪費する

残念ながら、職場には勤務歴が長くなるにつれて、また、役職が高くなるにつれて「自分自身に甘くなる社員」が出てくることがある。「自分自身に甘くなる社員」の中には、本来ならば職場の模範にならなければならない立場にもかかわらず、上記のような、かけ離れた行動をとるケースが多い。

しかも、「勤務歴が長い」、「役職が高い」という理由で〈好ましくない行動〉に対して注意喚起を受ける機会がないため、行動が改善されづらい。さらには、「勤務歴の長い社員」や「役職の高い社員」は職場での影響力が大きく、ルールやマナーを欠いた〈好ましくない行動〉を真似る社員が出はじめる。

その結果、まじめに勤務する社員にとっては「居心地の悪い職場」、「雰囲気の悪い職場」ができ上がってしまうことになるのである。

リーダーの「率先垂範」が風土構築のカギ

このような問題を解決するには、どうしたらよいだろうか。ひとつには、〈好ましくない行動〉をとる社員に対し、より上位者から改善を促す方法がある。例えば、課長の行動に問題があるのであれば、上位者である部長が、〈好ましくない行動〉を指摘し、改善を求めるやり方である。

ただし、この方法には注意点がある。先の例でいうと、部長が下位者である課長に対して「きちんと時間を守って行動するように」と指導をしたとする。しかしながら、当の部長自身が時間にルーズであれば、指導を受けたからといって課長が時間を守るようにはならない。つまり、〈好ましくない行動〉を指摘する上位者もその指摘事項を守れなければ、下位者の行動が改善されることはないのである。

組織メンバーに求める職場のルールやマナーは、リーダー自身が厳守できて初めてメンバーに浸透するものである。従って、「好ましい組織風土」構築の最大のカギは、職場のルール・マナーに対するリーダー自身の「率先垂範」にあるわけである。

ところが、先にも述べた通り、人は役職が高くなるにつれて自分自身に甘くなりやすい。ついつい「私は部長なのだから、これくらいは構わないだろう」などと、ルールやマナーを逸脱する行動を取りやすくなる。しかしながら、リーダーは役職の高さに比例して「自分自身により厳しくなれる人材」でなければならない。皆さんは、職場のルール・マナーを組織メンバー以上に守り、行動できているだろうか。


大須賀信敬
コンサルティングハウス プライオ 代表
組織人事コンサルタント・中小企業診断士・特定社会保険労務士
https://www.ch-plyo.net

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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