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【社長の年金】第6回 社長業を続けると年金がカットされる仕組みとは(60歳台後半編)

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年金の受け取り手続きを遅らせると、年金カットは回避できるのか

在職老齢年金の仕組みを知った社長の中には、年金の受け取り手続きを行わないことによって年金カットを回避しようと考える人がいる。要は、社長業を行っている時には、意図的に年金の受け取り手続きを行わず、リタイアしてから手続きを行うという方法である。

確かにこの方法であれば、厚生年金に加入しながら年金を受け取ることにはならないので、在職老齢年金の対象とされている「厚生年金に加入しながら年金を受け取っている状態」にはならない。

また、公的年金制度には受け取り手続きが遅れても、過去5年分の年金は遡ってもらえるという特徴があるため、後から手続きをしても5年以内であれば、年金の受け取りで損をすることがない。

しかしながら、このような策を弄しても、年金カットは免れることはできない。

仮に、受け取り手続きを意図的に遅らせたとしても、年金額のカット計算も過去に遡って行われるからだ。つまり、通常通りに年金の受け取り手続きを行おうが、手続きを遅らせようが、年金のカット額は変わらないのである。

そもそも、受給手続きが遅れたか遅れないかで年金のカット額が変わるような仕組みであるとすれば、公平性を大きく欠いた制度になってしまう。公的な制度がそのような仕組みであるはずがない。年金カットを回避するための“法の抜け道”のようなものがあるわけではないので、十分に注意をして欲しい。

次回は、“70歳以上の場合”について考えてみよう。

コンサルティングハウス プライオ
代表 大須賀信敬
(中小企業診断士・特定社会保険労務士)

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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