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失敗していい組織と失敗が許されない組織

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失敗してもよい部署と失敗してはいけない部署

 「ルーティン業務」に携わる人たちは、トヨタ流に言えば「日々の改善(カイゼン)」を目標として働く。この部門では生産性の向上と品質管理が重要であるから、失敗は許されない。許されたとしても最小限にとどめなくてはならない。

一方で、「プロジェクト業務」に携わる人たちは、イノベーションを起こすことを目標に働く。創造性を発揮し、新しいソリューションを見つけて、技術を進化させていくことが仕事であるから、数多くの失敗を重ねていくことも必要である。

さらに、「ルーティン業務」と「プロジェクト業務」の中間に位置する業務(クロス業務)も存在する。現実には、効率を高めていかなければならない業務と、新しいことに挑戦しなくてはならない業務が混在している部門も多いからである。この部門に携わる人は、双方の業務を理解し、適宜使い分けながら問題を解決していかなければならない。見方によっては、一番難しい業務なのかもしれない。

リーダーや管理職に求められること

しかしながら、そもそも、リーダー層や管理職層の社員が、自らが属する部門の属性を果たして理解しているかどうかは疑わしい。失敗してもよい部門なのに、必要以上に失敗を恐れたり、失敗が許されない部門なのに、「これからの時代はフラットな組織を目指そう」などと的外れなことを言ってみたりする。

彼らに求められるのは、自分たちの業務の社内での位置づけの理解と、それに相応しい業務の進め方の理解だ。これが欠落している組織に限って、ハラスメントが起こったりもする。なぜなら、組織を構成する社員個々のベクトルがバラバラだからだ。

このようにならないため、最も必要なことは、トップリーダーが経営の道筋を具体的に示すことであり、組織目標や組織改革を社員に浸透させることである。そうすれば、社員は各組織でどのような働き方が求められているかを理解することができる。逆に、このような前提がないと、各社員は自分の得手不得手で勝手な働き方に終始してしまうだろう。

どの部門であっても、リーダーや管理職は組織目標を理解し、業務の質に応じた働き方を率先垂範していかなければならない。


株式会社WiseBrainsConsultant&アソシエイツ
社会保険労務士・CFP(R) 大曲義典

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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