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働き方に満足している人は約4割。男女とも働き盛りの40代で満足度が低い傾向

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株式会社I&S BBDOストラテジックプランニンググループは、2018年5月に、18~69歳の全国の男女2,500名を対象として「第18回 全国消費者価値観調査(CoVaR(c))」を実施。今回から新たに「働き方」に関する質問を追加し、就業者対象である一般生活者が、自分の働き方についてどのように感じているのかを調査している。この結果から、各世代が持っている仕事観と課題を検証する。

60代の働き方満足度が最も高く、40代が最も低い

同調査では、「今の働き方に満足している?」という問いに対し、「あてはまる」「ややあてまる」と回答した割合が、全体の43.7%。一方、「あまりあてはまらない」「あてはまらない」と回答した割合は、全体の56.3%。現在、日本では、自分の働き方に関して満足している人よりも、不満を抱えている人の割合が多いことが明らかとなった。

なかでも注目したいのは、最も働き方に満足しているのは60代男性で、その満足度は56.5%にも及ぶということ。そして40代においては、男女ともに満足度の低さが顕著にあらわれているということだ。特に40代女性は、不満を抱えている割合が65.1%にものぼる。実に3人に2人が働き方に不満を抱えながら仕事をしていることになる。

ではまず、60代男性の働き方満足度がなぜ高いのかを考える。株式会社大和ネクスト銀行が2017年9月に、全国の働くシニア 60歳~79歳 の男女1,000名 (男性500名・女性500名)を対象とし、仕事と生活に関する実態調査を行った。

働くシニアに働いている理由を聞いたところ、「日々の生活費のため」が最多ではあったものの、上位には他、「社会や人との接点のため」「健康維持のため」「生活にハリがほしいため」などが並んでいることから、自分の生活の質をより充実させるために仕事をしている人が多いことがわかる。

また、「現在の仕事を選ぶ際にどのような仕事・職場で働きたいと思っていたか」という設問の上位には「希望する勤務時間で働ける」「勤務先が自宅から近い」「自分のスキル・経験が活かせる」の3項目が、ほぼ同率で並ぶ一方、「賃金が高い」は9位。高賃金を希望しているシニアは、全体的に見ると決して多くはないようだ。

新しい業務知識を積極的に学びたいと考えているシニアは約4割、もっと自分の経験・スキルを活かしたいと考えているシニアは5割弱となっており、自身の経験やスキルだけにこだわらず、新しいことも積極的に学びたいと思っている成長志向のシニアも多いことがわかる。

加えて、転職希望のシニアでは、35.0%が起業したいと考えており、起業志向も強いようだ。

以上のことから、子育て期が終わったシニア層は、会社の呪縛から脱し、生きがいや自己実現など、精神的な満足感を求めて仕事をしていることがわかる。働き方に関する満足度が高いのもうなずける。

いまだ積極的なキャリア観を持てない働く女性たち

次に、働き方満足度の最も低かった40代女性を見てみよう。NPO法人GEWELが2017年7~9月にかけて行ったweb調査「働く女性の意識調査 2017:10 年の変化」(有効回収数・1,095 名)(なお回答者は40代の割合が最も多く全体の35.1%)に寄せられた女性の声を拾い集めると、働く女性たちが、仕事に関し、どのような不満を抱いているかが浮かび上がってくる。

・長時間働ける人が上に行く。日本的な女性の役割にはまっている人は続かない
・管理職になるキャリアパスはない
・男女格差により昇進は諦め、パートに変えた

上のような自由記述から、女性のキャリア観がより長期的な視点を持ったものへ変化する一方で、職場内の男女格差の解消は、依然として課題であることがわかる。また注目したいのは、「将来管理職になることを考えているか」との設問では、「どちらともいえない」との回答が最多で27.8%。さらに、社内に「参考になる女性の先輩がいない」とした割合も41.9%と高いことだ。働く女性たち自身にとって、行動や考え方の模範となるようなロールモデルがいないために、積極的なキャリア観を持つことを足踏みしている様子も伺える。

なお、結婚後の就業継続については、「結婚しても働き続けたい」との継続志向派が 81.1%と大部分を占める。また、子育てと両立を前提としている回答者は6割超。しかし同時に、子どもを持った後、「継続就業は難しい」と感じている層も11.1%存在する。その理由の1位は「子育てに必要な第三者の協力を得ることが難しい」で 、54.5%と過半数を超える。

長期軸で経済的な責任を意識しながら、かつライフイベントと仕事を両輪で進めようと考える女性たちが増加しつつも、未だライフイベントとの両立には、障壁を感じている人も多く存在しているようだ。

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