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LGBT就活が話題、ダイバーシティ時代における取り組みの重要性とは

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2017年10月21日、企業・団体の人事やダイバーシティ担当者を対象とした、LGBT研修と交流コンテンツを行うイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO 2017」が東京都内で開催された。また同年11月4日には、株式会社JobRainbowが、LGBTQ+をテーマにしたダイバーシティイベントを開催。他にも近年ではLGBTをテーマにした就活イベントが増えており、社会的関心の高さが伺える。LGBTに関して企業は今、どのような取り組みを行っているのだろうか。

LGBT求職者と企業とをつなぐLGBT就活イベント~テーマは「自分らしさ」

同性愛者や性同一性障害者などの性的マイノリティであるLGBTの人は、国内人口の7.6%ほどいると言われており、新卒就活生の中にも3万人以上いると考えられる。日本の全就業者数、約6,322万人で考えてみても、LGBTの就業者数は480万人を超えると推定される。しかし現状では、LGBTの求職者が就活時にセクシュアリティに由来した困難を感じることが多く、国や企業の理解や取り組みが進んでいないことが伺える。

働くLGBTのロールモデルが可視化されておらず、就職後にもLGBTとして働くことへの不安を抱える求職者が多い中、LGBT採用に取り組む企業の存在や、実際に社会で働いているLGBT社員の現実的な姿を伝える場として始まったのが、「LGBT就活」イベントだ。

「RAINBOW CROSSING TOKYO 2017」は、自分らしく働きたいと願う性的マイノリティ等の就活生と、従業員にとって働きやすい職場環境を作りたいと考える企業、求職者と企業を繋ぐ就労支援者の三者が、様々なコンテンツを通した交流や意見交換を行うイベントである。当日は、LGBTに対して積極的な取り組みを行う企業が参加。代表企業が講演を行った他、各企業と求職者の交流ブースや、LGBTの社会人と求職者が交流するブースなどが設けられた。

また、株式会社JobRainbowのイベントでは、「LGBTと職場のリアル」と題し、LGBTに関する様々な取り組みを行うダイバーシティ先進企業の人事担当者や、LGBT社員を交えたトークセッションが開催され、LGBTの求職者が気になる、働く現場のリアルな状況が語られた。イベントの最後には、参加者同士での情報交換や、参加者が気になった企業の担当者と直接話せるフリートークタイムが設けられるなど、交流が活発に行われたようだ。

LGBTの人が、自分を偽ったり自分のアイデンティティを隠したりすることなく働けるように、企業側、求職者側双方に呼び掛けるこれらのイベントには、当事者だけでなく、自分らしい働き方をしたいというLGBTへの理解者も参加しているという。
LGBT就活イベントで共通して掲げられているテーマは、「自分らしく働くこと」である。ダイバーシティやワークライフバランスが叫ばれる昨今、自分らしく働くことは社会全体で大きな関心事となっている。その中で、就活や就職におけるLGBTの問題について考えられるのは、当然の流れといえるのかもしれない。

JT、JAL、NECなどLGBTへの対策を進める企業の取り組み

ダイバーシティを推進する企業が増加する中、LGBTへの取り組みを行う企業も増えている。
日本たばこ産業株式会社(JT)では、LGBTに関する研修やLGBT学生を対象とした就活セミナーが実施されているだけでなく、同性パートナーであっても、婚姻関係と同等の福利厚生を受けることができる制度が運用されている。
また、日本航空株式会社(JAL)では、企業の社会的責任(CSR)として、「多様な人材活躍推進に向けたトップメッセージ」を公開。女性や障害者・定年退職後の人々なども働けるような環境づくりに加えて「LGBTに対する理解の促進」に取り組むこととし、「互いに尊重し合うコミュニケーションで、日頃無意識のうちにできている壁をなくす努力を重ねます」と宣言している。
日本電気株式会社(NEC)も、LGBTへの取り組みを行う団体の支援や、社内でのLGBTに関する勉強会・社内相談窓口の設置、LGBT就活生向けのセミナーの他、採用面談マニュアルにLGBTに対する記載事項を設け、人権を侵害せず、本人の能力や業務の適性で判断するという方向性が示されている。

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