経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

これからの生産性を考える

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

スキルマップを活用しよう!

 そこで、生産性向上のためにスキルマップを活用してみてはどうだろう。スキルマップとは、社員個々人が有する資格や技能を管理するための手法である。誰がどの職務について、どこまでできるのかを一覧で把握できる。トヨタ自動車では「多能工星取り表」として採用されているのが有名で、製造業を中心に広く普及している手法だ。サービス業には馴染まないという声も聞かれるが、有効だと筆者は考える。馴染まないという意見の大半は、自社の職務の整理ができていない企業である。その場合は、仕事の洗い出しをすることが有用だ。
 さて、このスキルマップだが、表を作り、縦には社員の名前を並べ、横には各職務を掲載していく。そこに他人に教えられるレベルに達していれば「A」、教えられないが一人でできるレベルであれば「B」、誰かが横についていればできるレベルであれば「C」といったように書き込んでいく。そうすると、誰に業務が集中しているか、能力の偏りを可視化できる。この是正をすべく、CをBに、BはAにとなるようにしていけば人材開発に繋がる。限られた者しか担当、処理できなかった仕事が、他の者にも広がれば、属人的な仕事のやり方からの脱却も可能となる。時間あたりの生産性を高めることができるのである。

おわりに

 言うは易く行うは難しで、経営者にとっては頭の痛い話であることは間違いない。ただそうはいっても、時代は刻々と動いており手をこまねいている訳にはいかない。確実なことは、ここまでみてきたように、仕事量(時間)で勝負する時代ではなくなっているということである。これからは、いかにして仕事の質(内容)を高めていくかという視点が欠かせない。換言すれば、これからの企業の存続条件とも言えよう。人口減少社会にある我が国にとって、業種を問わず、限られた時間と人員で最大の成果を上げていくことが求められている。


SRC・総合労務センター 株式会社エンブレス 特定社会保険労務士 佐藤正欣】

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

関連ニュース

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら