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若者の理想の働き方調査を実施 人材獲得には柔軟な働き方とIT環境導入がカギ

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プライベートで使い慣れたチャットやSNS等のコミュニケーションツールを業務で利用したいが5割

 現代の若者は仕事をスマホで完結することも少なくない。プライベートでは、LINEやTwitter、Instagramなどのコミュニケーションツールを驚くほど上手く使いこなしている。市場調査会社ICT総研が2016年8月に発表した調査によると、SNSの利用者は2018年度末には7,486万人を予測しており、日本人の2人に1人が利用することになる。高齢者や幼児はSNSを利用していないと仮定すれば、スマホネイティブ世代のほとんどがSNSによってコミュニケーションをとっていることになる。
 今回の調査で「現在職場で利用していないが利用したいアプリケーションやソフトはあるか?」という質問を若者にしたところ、LINE・Skype・Twitter・Instagramなどが5割を占め、その中でも、LINEとSkypeが上位にあがった。さらに業務で利用してみたいアプリケーションがあると回答した若者にその理由を聞いたところ「使い慣れたアプリケーション、ソフトだから」が70%で、社会人1年目は65%、社会人2年目は66%、社会人3年目では80%と、年次が上がるにつれて高くなっており、使い慣れたツールを業務で活かしたいと考えていることが分かった。
 加えて、IT環境に不満があると回答した人の中で『IT環境への不満』を理由に離職を検討した、実際に離職した割合については、社会人1年目では14.5%、社会人2年目では27.1%、3年目では32.4%と次第に増えている。若者にとって理想の仕事を実現するには、IT環境は欠かせないものであり、IT環境の不備が退職や転職意志につながっている可能性がうかがえる。
プライベートで使い慣れたチャットやSNS等のコミュニケーションツールを業務で利用したいが5割

学生時代では働き方や業務でのPC・ソフトは重視しないが7割

 次に「在宅勤務ができる」「リモートワークができる」「お気に入りのPC、モバイル機器で仕事ができる」「使い慣れたアプリケーション/ソフトで仕事ができる」「最新のデジタル技術を利用できる」などを、就職先選びで重視したかを質問したところ、全ての項目において約70%の若者が「あまり重視しなかった」「全く重視しなかった」と回答している。このことから、就職前の段階では、テレワークやリモートワークなどの働き方や業務で使用できるPCソフトがどのように生産性にかかわってくるかが、イメージしにくい可能性があり、優秀な若者の人材獲得のためにも、働き方や仕事で使うITツールがもたらす効果を分かりやすく伝えることは重要になってきそうだ。

 若者は時間や場所にとらわれずプライベートで慣れ親しんだSNS等のコミュニケーションツールを生かした就業を希望していることがわかった。こうした新しい感覚に企業側も応えていくことで、エンゲージメントが醸成され、離職低下・定着率向上に繋がっていく場合もあるのだろう。
 ただ、バブル崩壊後の景気低迷を乗り越えてきたのは、猛烈に働いてきた団塊の世代によるところも大きく、若年層の就業観には違和感を持つ世代も少なくないかもしれない。まずは双方がお互いの声に耳を傾け、会話の中から企業ごとの最適解を出していくことが重要ではないだろうか。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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