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目に見えない「隠れ残業」の実態 ―― 労働環境とストレスに関する実態調査

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企業に求められる「健康経営」

 この負の連鎖を断ち切る方法のひとつが、「健康経営」ではないだろうか。健康経営とは、企業が売上と同じように社員の健康をマネジメントすることを指した言葉だ。
 ただし健康経営とは、単に従業員の「病気」の実態を把握し、通院を促したり、休職制度を整えたりすることだけではなく、まだ病気になっていない人が病気にならないように予防することに意義がある。「病気」の実態管理は、レセプト(医療報酬明細書)を確認したり、傷病手当金を分析したりすることで可能だが、未病の管理は目に見えない分、困難が伴うだろう。そうしたなかで健康経営を実践するためには、働き方を適切に管理することが何より重要であるといえる。健康経営によって離職率が下がり、人員が安定すれば、過重労働の減少という良好なサイクルを作り出せるはずだ。

隠れ残業を防ぐデバイス側からの提案「ワーク・スマート」

 モバイルデバイス管理サービス「CLOMO MDM」に搭載された新機能「ワーク・スマート」は、こうした働き方改善への新しい提案のひとつで、「CLOMO MDM」を提供するアイキューブドシステムズによって5月15日にリリースされた。

 CLOMOサービスを利用すると、モバイルデバイスから社内のデータ・システムにアクセスが可能になるため、業務の効率化が期待できる。
 たとえば営業などで顧客オフィスを複数訪問する際、モバイル端末を利用して最新データの閲覧・編集を行えるため、顧客オフィスと自社オフィスを往復する手間が省けるといった具合だ。
 さらに「ワーク・スマート」機能では、システム管理者が設定した時間になると、モバイル端末が「業務時間外モード」に自動移行され、書類作成・編集、メールチェックなどの業務ができなくなる。このことで隠れ残業を防止し、労働環境の改善と従業員のストレス軽減を促進することが狙いだ。

 実際、同社が行った調査からは、勤務時間外に職場と「つながらない権利」への支持が強いことがわかっている。「つながらない権利」とは、労働者が勤務時間外や休日に仕事上のメールなどを拒否できる権利のことだ。フランスで2016年5月に成立し、2017年1月施行された。この「つながらない権利」に「賛成」と回答した人は88.8%にも上っている。

 長時間労働を減らすことだけが健康経営ではないが、デバイス管理による隠れ残業の防止も、健康経営につながる方法のひとつだろう。経営者は今回の調査結果を踏まえ、健康経営について真剣に考えたい。

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