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これまでの人事はもういらない!? 激変する人事の「4つの役割」

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人事の役割とは何か?もっとも有名な定義は『MBA の人材戦略』で著名なミシガン大学のデイビッド・ウルリッチ教授が提唱した4 分類―(1)戦略パートナー(Strategic Partner)、(2)管理のエキスパート(Administrative Expert)、(3)従業員のチャンピオン(Employee Champion)、(4)変革のエージェント(Change Agent)だ。
組織・人事戦略は経営戦略に欠かせない要素であるが、企業の組織・人事戦略を担う人事担当者は、自らの役割をどう捉えているのだろうか。

メーカー/非メーカーで差異のある「現在の人事の役割」

今回はこの4分類から「最も求められる人事の役割」の「現在」と「今後」について聞いた。「現在」の役割としては「人事管理を精密に行う(人材管理のエキスパート)」33%が最多回答であった。「従業員」として企業に関わる者が、人事に抱くイメージはこの役割かもしれない。次に「ビジネスの成果に貢献する(ビジネス戦略のパートナー)」が31%でほぼ同数であった。「従業員代表として従業員の声を経営に届ける(従業員のチャンピオン)」との回答はメーカー/非メーカー共に数%であり、主な役割とは認識されていない。
企業規模では有意な差異は認められないが、メーカー/非メーカーでは傾向が異なる。メーカー系では「ビジネス戦略のパートナー」(37%)と「人材管理のエキスパート」(40%)が非メーカー系より10 ポイントも高い。メーカーは多くの従業員を抱えることもあり、「管理」業務の比重が大きくなるのであろう。
逆に非メーカー系は「組織・風土改革実行を中心的に担う(組織・風土変革のエージェント)」(31%)が最多回答を占めており、メーカー系(16%)の倍近いスコアである。「組織・風土変革」についてメーカー系は積極的でない状況が伺える。

今後の人事の役割は「ビジネス戦略のパートナー」

一方「今後」の人事の役割を訊くと、「現在」の役割とはかなり違異なってくる。過半数(53%)が「ビジネスの成果に貢献する(ビジネス戦略のパートナー)」を挙げており、圧倒的に高い。「現在」の役割で見られた業種による差異も見られない。
フリーコメントでも、「より経営判断のスピードアップが求められる状況の中で、単なるHR部門として管理のみを行うのではなく、今後の展開や必要な対応策を即時に提供できるHRが今後求められると感じている。」「今までは火消し人事に徹し、経営に積極的関与をして来なかったので」「管理から活用、経営に対する事務局からパートナーへの転換が重要になるとここ一年ほど肌で感じている。」「経営層から人事が果たすべき期待とプレッシャーがかなり厳しくなってきており、そうした声に応えていくことは人事の役割が高度化していくことを意味している。」
など、経営環境の変化に対応するために「人事」が「進化」しなければならないとする意見が目立つ。
経営と人事の密な連携は、変化の激しいビジネス環境において、必須事項であるが、人事の意識も高まっているようだ。

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ProFuture株式会社内に設立された調査・研究機関です。人事が変革のエージェントになるためのサポートをミッションとし、企業・団体のHR領域に関する調査・研究を行っています。

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