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P.F.ドラッカーから社員のモチベーションアップについて考える

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経営者・管理職層の変化が鍵

 すなわち、社員のモチベーションが“あがる”環境を創出する必要がある。その鍵は経営者・管理職層が握っている。なぜなら、経営者は自社の経営理念と使命を明確に定義し、自社の共通言語を確立しなければならないからである。また管理職層は、この共通言語を部下である各々の社員に浸透させるとともに、これに基づいて意思疎通をしていかねばならないからだ。これこそが組織における真のコミュニケーションだと言えよう。「組織においてコミュニケーションは手段ではなく、組織のあり方そのもの」だとドラッカーは指摘する。単に社員と会話すればよいというものではない。
 したがって社員のモチベーションアップは、共通言語の共有と真のコミュニケーションの活性である。これを基に経営者・管理職層は各社員が有するプラスの面を引き出し、各々の強みを生かした仕事へ采配を振ることで自社の強み(事業領域)へと繋げていく必要がある。上から指示を出し、叱責することが経営者・管理職層の役割ではない。その上で、ドラッカーが「組織の成立条件が権力ではなく信頼である」と説くように、各社員との強固な信頼関係を築いていく必要があると言えるのではないだろうか。

おわりに

 最後にこの調査結果を紹介して本稿を総括したい。前述の調査委員会が社員のモチベーションを阻害する要因を調べた結果、トップにあがったのは「賃金や処遇に対する不満が生じた時」を抑え「経営者や上司への信頼感をなくした時」である。


SRC・総合労務センター 株式会社エンブレス 特定社会保険労務士 佐藤正欣】

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