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採用にコストをかけよう!

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高額だからこそ吟味・検討を!

 高額な物を購入する場合、どこの国で製造された物か、材質は何なのか、本当に必要な物か…等々あらゆる面から吟味・検討するプロセスがあって購入決定に至るハズである。採用であれば、どのような人物を求めているのかといった募集内容にかける時間や、求人募集にかける費用、面接考査、各種適性診断の実施に係る費用・時間といったところである。
 しかし、先に触れたとおり人材の採用となると、採用の自由が認められ、また高額な買い物であるにも関わらずこれらの吟味・検討はほどほどに内定を出してしまう。
 もっとも中小企業の場合、余剰人員を抱えておらず、多くの場合、退職者が出るとすぐに次の人材を確保して穴埋めしなければならない事情があることは否めない。ただこの点を考慮に入れたとしても、採用決定までの熟慮期間が短いように思われる。つまるところ、採用後に様々な問題(勤務態度不良・能力不足・労使双方の意思の不一致等)が発覚して辞めさせたいというトラブルに見舞われることが少なくない。そして、採用にかけるべきなのにかけなかった費用を上回る額がトラブルに対処するための時間・労力・費用といった形で損失が表面化する。これは本末転倒というべきであろう。

おわりに

 以上のように、人の採用はお金のかかる行為である。だから、採用の前段階ではなるべく費用をかけたくないという思考が働くのかもしれない。しかし、企業が人を採用するのは、経済活動の中で利益をあげるためである。設定した利益目標を効率的かつ効果的に達成するために、できる限り良質な労働力を確保したいと考える。だからこそ、この良質な労働力を求めて費用をかけるべきなのだ。問題社員の対応にコスト負担を強いられるのであれば、採用という前向きなコストを積極的に負担すべきだと思うのである。


SRC・総合労務センター 株式会社エンブレス 特定社会保険労務士 佐藤正欣】

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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