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タクシー配車サービス「ウーバー」と「ウーバリフィケーション」

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「白タク」禁止の日本ではタクシー会社と提携 ビジネスモデル応用した新規ビジネスが続々誕生

ウーバーは急成長しており、世界60カ国、250都市以上に進出している。しかし、全米各地やヨーロッパではタクシー会社からの反発が大きく、2014年1月にはパリ郊外でタクシー運転手がUber車を襲撃する事件まで起きている。日本にも2013年11月に上陸したが、自家用車を使ってタクシー営業する「白タク」は日本では違法だ。そのため、現在は都内に限定してハイヤーの手配をする「UberBLACK」、提携事業者のタクシーとマッチングする「uberTAXI」、ハイグレードタクシーを手配する「uberTAXILUX」を展開している。東京は電車やバスなどの交通網が発達しているうえ、タクシーもつかまりやすく、運賃が固定でドライバーの質も高い。アメリカとはマーケット事情が異なる日本では、ウーバーは運転手の評価システムを利用した質の向上を売りにしていくとのことだ。

ウーバーの競合にはLyftやSideCarなどがある。今年3月12日、楽天がLyftに3億ドル出資すると発表して話題になった。Lyftはこの出資を得て、米国市場でのUberからのシェア獲得と国外進出を図るという。また、日本ではLINEがLINEとタクシー大手の日本交通が提携し、1月6日に東京限定でタクシー配車サービス「LINE TAXI」を開始した。

ウーバーはいわば素人の運転する車に身の安全を任せるわけで、タクシーに関する規制の厳しい日本ではそう簡単に白タクが合法にはならないだろう。だが、ウーバーに代表されるウーバリフィケーションのビジネスモデルは、様々な分野に幅広く応用され、米国では続々と新たなサービスが立ち上がっている。その大半はニューヨークやシリコンバレーなど時間が何より貴重な高所得者が居住する地域限定の出張サービスだ。各サービスに共通した特徴は、スマホからサービスを依頼でき、クレジットカードで支払いできることだ。近い将来、日本でも地域のニーズに見合った独自のサービスが誕生することだろう。

ウーバリフィケーションされた米国のサービス例

・Zipcar(世界67都市でサービスを展開するカーシェアリングサービス)
・zipments(NYCに限定した主に自転車による宅配便)
・doordash(シリコンバレーとベイエリアに限定したレストランからの食事デリバリー)
・UrbanSitter(全米60都市で展開するベビーシッターの出張サービス)
・YourMechanic(全米約300都市で展開する自動車修理の出張サービス)
・swifto(NYC限定の犬の散歩を代行するサービス)
・sprig(サンフランシスコ、パロアルト、シカゴ限定のヘルシーフード買い物代行サービス)
・GLAM SQUAD(NYC、ロサンジェルス、マイアミ限定の美容師、スタイリストの出張サービス)
・MINDBODY(クラウドベースのフィットネストレーナーの出張サービス)
・Moveline(全米の引っ越し作業者を紹介する出張仲介サービス)


【経営プロ編集部 ライター:島崎由貴子】

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