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タクシー配車サービス「ウーバー」と「ウーバリフィケーション」

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「ウーバリフィケーション(Uberification)」という言葉をご存知だろうか? ウーバリフィケーションとは、特定の分野にフォーカスし、スマホアプリで利用者とのマッチングを簡単に行えるようにしたオンデマンド・モバイルサービス(ODMS)の総称だ。2009年にサンフランシスコで起業したタクシー配車サービス「Uber(ウーバー)」(https://www.uber.com/)を語源としている。

自家用車の副業ドライバーとスマホアプリを活用した ウーバーはタクシー業界に革命を起こした

ウーバーと既存のタクシーの最も大きな違いは、副業者がマイカーでタクシー業務を行えるようにしたことだ。米国ではサンフランシスコでさえ、東京のように手を挙げればすぐにタクシーがつかまるわけではない。その点、ウーバーは専用アプリで自分の近くにドライバーが何台いるかわかるので、タクシーがつかまるかどうか気を揉まなくてすむ。さらに、既存のタクシーより料金が平均して3割から5割程度安く、「おもてなし」もいいと好評のようだ。ウーバーではスマホの画面上に車種やドライバーの名前が表示される。利用者が降車後に運転手を5段階で評価し、その点数が他の利用者にも公開される仕組みになっているので、ドライバーも進んでサービスに気を遣うのだろう。

副業ライダー「uberX」の70%は フリーのオンデマンドワーカー

ウーバーに登録して、マイカーで仕事をする副業ドライバーは「uberX」と呼ばれる。米国ではuberXの約70%はフリーランスのオンデマンドワーカーだ。彼らは登録しているプラットフォームから、顧客の紹介(仲介)を受けている。ドライバーはUberに雇われているわけではないので、自由な時間に活動できる。生活の足しにしようと週末だけ働く人もいれば、リストラされてフルタイムで稼いでいる人もいる。主婦や学生がすき間時間を利用して働いていることもある。Benenson Strategy Group の調査によれば、ウーバーのドライバーたちは従来のタクシー運転手を本業としている人達と比較して、年齢が若くて高学歴だ。

ドライバーの報酬は個人の実力によって差があるが、ウーバーによれば、1時間あたりの平均売上は2014年12月末で21ドル34セント。そこから約20%の手数料と、燃料、整備代、保険料などの経費を差し引いた額がドライバーの実質的な所得になる。それだけで生計が立てたれるほど儲かる仕事とはいえないが、マイカーと運転免許証があれば、その日からでも手軽に収入を稼げる魅力がある。但し、運営側が突然、手数料を値上げしたり、アプリのアルゴリズムを変えたりすれば、ドライバーの手取りが突然減ることもある。

《次ページに続きます》

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