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日本の「女性社長比率」はどう推移しているのか。全国117万社の情報から、帝国データバンクが分析

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株式会社帝国データバンクは2021年7月12日、女性が社長または代表を務める企業について分析した調査結果を発表した。本調査は、同社のデータベースより、全国の約117万社を対象に行っている。なお、同社は1990年から同様の調査を実施しており、今回で8回目となる。この調査により、女性社長比率の推移や活躍状況、課題などが明らかとなった。

女性社長比率は1割に満たないが、年々上昇傾向で今回も最高値を更新

政府が各界における女性活躍推進を掲げてさまざまな施策を行うなか、企業における女性活躍状況の一指標となる「女性社長比率」はどのように変化しているのだろうか。

はじめに、2021年4月末時点における「全国の女性社長比率」を分析した。すると、前年と比べて0.1ポイント増加の8.1%となり、微増ながらも過去最高を更新する結果に。女性社長比率は1990年以降緩やかに増えており、30年間で約3ポイント増加している。ただし、依然として1割を下回る低水準での推移だ。
女性社長比率は1割に満たないが、年々上昇傾向で今回も最高値を更新

業歴が浅い企業ほど女性社長比率が高い傾向。10年前と似た結果に

女性社長比率を「業歴別」にみたところ、最も高かったのは「設立から10年未満」で11.1%と、唯一の2ケタとなった。次いで「10~19年」が9.5%、「20~29年」が8.3%と続いており、業歴が浅い企業の方が、女性社長比率の割合が高い傾向が見て取れる。一方、設立から40年以上経過した企業では、いずれも7%前後にとどまった。

10年前の2011年の結果と比較すると、やはり最も高いのは「創業10年未満」が9.7%で、他の業歴での結果も似た傾向を示している。
業歴が浅い企業ほど女性社長比率が高い傾向。10年前と似た結果に

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