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東京農工大とTRAIL、大学研究の社会実装を目指す「イノベーションガレージ構想」で提携

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国立大学法人 東京農工大学 工学部(以下、東京農工大)と、スタートアップ経営支援や事業継承を行う株式会社TRAIL(以下、TRAIL)は2021年7月19日、東京農工大が掲げる「イノベーションガレージ構想」の実現に向け、2021年6月より提携を開始したと発表した。両者は、東京農工大発のベンチャーや共同事業を通じて創出される市場拡大および人材育成を通じ、社会に貢献していくという。

研究の事業化を目指す「イノベーションガレージ構想」を、TRAILが支援

現在、国際力強化を目指した制度改革により、国立大学がさまざまな事業化支援を行うことが可能となっている。そこで東京農工大では、研究の実績と知見を活かした大学研究の社会実装を目的として、2021年度より「イノベーションガレージ構想」を推進している。

同構想では、必ずしも“起業”にこだわることなく、事業化していくことを柔軟に検討。直接的な利益以外の貢献も視野に入れることで、研究・技術の社会実装の可能性を広げることを目指している。また、大学研究の基盤となる研究者や教員の参画意欲を高めることで、起業意欲の高い学生の育成やサポートにも繋げていきたい考えだ。

一方、本構想を支援するTRAILは、豊富な経営実績をもつ人材が、実際に企業の中で実務を通じてマネジメントを行う「オープンマネジメント」により、事業承継や再建、新規事業開発などを行っている。経営リソースを補うことで実務を強化し、企業成長を実現した経験を基に、多くの大学発スタートアップ企業に不足している「事業構想」と「事業推進」を支援していくという。

大学研究や技術シーズの社会実装における大きな課題として、初期段階に「研究」と「ビジネスニーズ」をマッチさせる構想を構築するリソースの不足があげられることから、今回TRAILでは、主にプレシーズ段階に重点をおいた支援を実施。研究シーズの事業化に向けた構想の構築をTRAILが支援し、教員を含めたチームで推進することを特徴としている。これにより、「技術ライセンス供与の強化」、「シーズ段階における複数パートナーを横断した共同研究」、「PoC(Proof of Concept:概念実証)の検証」、「将来的な大規模資金調達」なども視野に入れ、社会実装の実現を目指していくという。
研究の事業化を目指す「イノベーションガレージ構想」を、TRAILが支援

市場ニーズとのマッチングがうまくいかないことや、経営に必要な構想の不足から、「起業につながる価値を生み出せない」という大学研究や技術も多いようだ。大学と企業、両者の得意分野を活かしあうことにより、新たな価値や人材を生み出すことができるかもしれない。

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