
リクルートマネジメントソリューションズは2021年2月22日、「上司・部下間コミュニケーションに関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2020年9月28日~29日、従業員規模300名以上の会社に勤務し、現在テレワークを行う正社員729名(一般社員443名、部下をもつ課長相当の管理職286名)より回答を得た。これにより、テレワーク環境下における、上司と部下間のコミュニケーションの実態が明らかとなった。
上司・部下間で「コミュニケーションの充足度」に差がある項目とは
上司と部下のコミュニケーションは以前から問題視されてきたが、テレワーク環境下だからこそ浮き彫りとなった問題点はあるのだろうか。
はじめに、「コミュニケーションについてどの程度十分だと感じているか」を、内容ごとに6点満点で評価してもらった。すると、全体的に一般社員より管理職の方が平均値は高く、部下とのコミュニケーションに満足している傾向が見て取れる。なかでも一般社員に比べて上司の点数が高かった項目は、「5.仕事の意味について説明」、「8.期待をかけていることを伝える」、「9.貢献に対する感謝」、「12.会社や自部署の長期的な目標を話す」、「13.意見やアイディアを求める」の5項目だった。
一方で、一般社員が管理職の点数を上回ったのは、「3.間違いや足りない点の指摘」、「15.世間話やプライベートに関する雑談」の2項目となった。
はじめに、「コミュニケーションについてどの程度十分だと感じているか」を、内容ごとに6点満点で評価してもらった。すると、全体的に一般社員より管理職の方が平均値は高く、部下とのコミュニケーションに満足している傾向が見て取れる。なかでも一般社員に比べて上司の点数が高かった項目は、「5.仕事の意味について説明」、「8.期待をかけていることを伝える」、「9.貢献に対する感謝」、「12.会社や自部署の長期的な目標を話す」、「13.意見やアイディアを求める」の5項目だった。
一方で、一般社員が管理職の点数を上回ったのは、「3.間違いや足りない点の指摘」、「15.世間話やプライベートに関する雑談」の2項目となった。

「重要だと考えている項目」は管理職の方が多い傾向に
次に、「前設問の各項目に対する重要度」を、同じく6点満点で示してもらった。その結果、一般社員に比べて管理職の方がそれぞれの項目をより重要視している傾向にあり、特に大きな差があったのは「8.期待をかけていると伝える」、「9.貢献に対して感謝」、「11.心身の健康状態について話をする」、「13.意見やアイディアを求める」の4項目だった。一方の一般社員は「1.仕事の進捗に応じたアドバイス」や「3.間違いや足りない点を指摘すること」などの点数が高く、上司が重要視している4項目については重要度が低いと考えていることが見て取れる。

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