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これからの技術経営に必要なものとは ~ソニーとアップルの逆転から学ぶ日本企業の問題点とめざすべき道~

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ソニーはかつてアップルのジョブズ氏が憧れた会社であり、少なからぬ影響を与えたと言われる。しかし2000年代に立場は逆転し、アップルが世界をリードする企業に進化したのに対して、ソニーはその後塵を拝するようになった。この明暗を分けたものとは何か? そこから多くの日本メーカーが今抱えている問題と、これからの日本が技術を武器に戦っていくための方向性が見えてくる。

ソニーとアップルの立場逆転

iPhoneユーザーをサポートするサイト「TeachMe iPhone」2012年1月3日の記事「日本を愛したスティーブ・ジョブズ」によると、スティーブ・ジョブズはソニーの大ファンであり、「アップルの先進的な製品を生み出す上で、(中略)ソニーの共同創業者である盛田昭夫氏から薫陶を受ける経験が」あった。「ソニーのトランジスタラジオ、トリニトロンTVなどにジョブズは驚喜した」という。
しかし、90年代から2000年代にかけてソニーは次第にかつての輝きを失っていき、逆にアップルはiPod、iTunes、iPhoneなどの成功により、時価総額40兆円(日本の大手電機メーカー8社の総額の3倍超)の企業へと成長していく。
この逆転をもたらしたものは一体何だったのだろうか?

勝敗を分けたコンセプトの構想力

技術者向けの経営と市場のサイト「技術経営」の2007年3月15日の記事「ソニーの、もう一つの敗因」(NVCオンライン編集長・日経ベンチャー副編集長・仲森智博)では、ウォークマンとiPodを例に、ソニーの敗因を分析している。
そこには「ウォークマンはデザイン、機能、大きさなどで負けた」「ハードウェアだけの問題ではない。アップルが音楽配信というサービス、データ圧縮などのソフトウェアをトータルに用意したことが勝敗を分けた」「ソニーに限らず日本メーカーにはコンセプトを描く構想力がないことが問題」等々の指摘が紹介されている。
ここでのキーワードは「コンセプト」だろう。まずソニーはiPodの新しさ・使いやすさ・楽しさという商品コンセプトで負け、iTunesという新しいサービスのコンセプトに負けた。カセットテープやCD時代の成功体験に引きずられ、インターネット環境を活用した新しい製品・サービスのコンセプトを描くことができなかったのだと言うことができるかもしれない。


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