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ミレニアル世代に対応する米国モバイルリクルートモデル(3/3)

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第3回 M世代向け就職ツール:ソーシャルレジュメとビデオカバーレター

就職活動のスタートは履歴書の作成から始まるが、日本と欧米では履歴書の位置づけは大きく異なる。日本ではいまだに市販の紙の履歴書が使われることが多い。そこで求められているのは、自筆で丁寧に書式にある必須事項をだけ書くことで、自己アピールの要素は少ない。それに対し、欧米のカバーレター(送り状)やレジュメ(履歴書)は自分を売り込むためのツールと認識されている。そのため、最近ではソーシャルメディアを使いこなすM世代向けに、ソーシャルレジメやビデオカバーレターの作成を提供する企業がではじめている。
第3回 M世代向け就職ツール:ソーシャルレジュメとビデオカバーレター

米国の「CareerCloud(キャリアクラウド)」というサイトでは、就活者向けにソーシャルレジュメを無料で作成できるサービスを提供している。CareerCloudを利用すれば、自分の出身校や経歴などを入力し、オンライン版のソーシャルレジュメを作成・公開することができるのだ。作成に要する時間はわずか数分。内容のアップデイトも容易にできる。また、PDFとしてダウンロードできるので、紙の履歴書として利用も可能だ。

ソーシャルレジュメは、フェイスブック、LinkedIn、ツイッター、インスタグラム、ピンタレスト、Tumblr、Foursquare、 Klout、Meetup、YouTubeなど主要なSNSと連携しているので、自分の各アカウントとリンクすれば、プロフィールを拡散することができる。企業の採用担当者がそのプロフィールに目を留めて関心を持てば、SNSを通じてコンタクトしてくる可能性もある。

ネット時代になって、企業の採用ホームページなどでも人事担当者や社員のインタビューなどで動画を挿入する企業が多くなったが、海外ではビデオによる応募者のプロフィール映像を採用選考の資料として重視する企業もある。Mindvalley Academyなどオンライン教育用のコンテンツや瞑想用のアプリなどを開発している、「Mindvalley」というマレーシア企業では、世界から多才な人材を採用するために、応募者には任意でPDF形式の履歴書と共に3分間のビデオによるカバーレターの提出を求めている。

カバーレターの内容は、Mindvalley社で働きたい理由を3つ述べることのみで、撮影の方法や表現の仕方は自由だ。撮影場所、服装、BGMなども応募者本人に任されている。実際、応募者のカバーレターを見てみると、非常にバラエティに富んだ内容で、映像のカバーレターが応募者の個性や価値観を際立たせる有効な手段だということがよくわかる。

このようなビデオカバーレターは、撮影場所や音楽の選択、映像の編集方法などによって印象が大きく異なるため、就職活動のカバーレターを専門とするビデオ制作サービスも登場している。そのうちの一つが「VideoCoverLetters.com」で、映像制作会社のメガメディアファクトリーが運営している。

同社は新卒の就活生や転職希望者に、自分の経歴、プロフィール、特技などを紹介するビデオの撮影から編集、最終仕上げまでをパッケージ化して提供している。料金は時間や内容によって、200ドル、300ドル、400ドル、カスタム(見積もり)の4コース。ペンシルベニア州にあるスタジオでビデオ撮影を行い、映像の編集、テキストアニメーションや音楽の挿入などをした作品として仕上げ、YouTubeにアップロードしている。

ソーシャルメディアは既に我々の生活に普及しており、広告や採用など、様々な分野で利用されている。デジタルネイティブのM世代の採用にも、彼らが使いこなすソーシャルメディアの活用を取り入れれば、時代のニーズに合った優秀な人材を採用できる確率が高まるのではないだろうか。

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