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デジタル活用の先行企業では、 経営陣がCIOに求めるビジネス課題に変化 「Harvey Nash/KPMG 2018年度CIO調査」日本語版を刊行

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KPMGコンサルティング株式会社とハーヴィー・ナッシュ社は合同で、2017年12月~2018年4月にかけて、世界84ヵ国、3,958名のCIO(最高情報責任者)およびITリーダーを対象にした世界最大規模の意識調査を実施。このたび、その結果をまとめた「Harvey Nash/KPMG 2018年度CIO調査」の日本語版を刊行した。

■「CIOが担う戦略的役割が増していると感じているか?」

・はい…65%

■経営陣がCIOに対応を求めるビジネス課題トップ3

【デジタルリーダー】
1位:革新的な新製品・サービスの開発
2位:安定的かつ一貫性のあるITの提供
3位:顧客満足度の向上

【グローバル全体】
1位:業務プロセスの改善
2位:安定的かつ一貫性のあるITの提供
3位:オペレーションの効率化

CIOが担う戦略的役割が増していると感じている回答者が全体の65%という結果。また、デジタルを活用する先行企業では、経営陣がCIOに対応を求めるビジネス課題も変化していることが伺える。

■「IT予算は増加したか?」

・はい…49%

■「IT部門は人員増が予想されるか?」

・はい…47%

IT予算が増加したと回答したITリーダーの割合は、過去13年間で最も高い割合となった。また、昨年よりもIT部門の人員は増加するとの楽観的な見方が強くなっており、回答者の半数近くが人員の増加を見込んでいるようだ。

■「専任または兼任のCDOを設置しているか?」

・専任のCDOを設置している…11%
・CIOが兼任している…24%
・CIO以外の役職者が兼任している…14%

テクノロジーとビジネス双方の面で組織におけるデジタルの価値向上が求められるCDO職の設置が進む中、専任のCDOを設置している組織は全体の11%という結果。多くのケースでは、CDOを新たに採用するのではなく、組織内の既存の人材が自身の解釈によるCDOの役割を担っているようだ。

■「スキルが不足している分野はどの分野か?」

1位:ビッグデータ/分析(46%)
2位:テクニカルアーキテクチャ(36%)
3位:セキュリティ/レジリエンス(35%)
3位:エンタープライズアーキテクチャ(35%)

「ビッグデータ/分析」が最も不足していると答えた回答者が46%で最多。これは4年連続不動である。一方、「セキュリティ/レジリエンス」が前年の28%から35%へ大幅に上昇している。

■「デジタルリーダーの仕事に対する満足度」

【デジタルリーダー】
・とても満足…47%
・概ね満足…40%
・あまり満足できない…11%
・全く満足できない…2%

【その他のITリーダー】
・とても満足…31%
・概ね満足…45%
・あまり満足できない…18%
・全く満足できない…6%

「デジタルリーダー」とは、デジタルテクノロジーを極めて効果的に活用し、ビジネス戦略を実行できると自己評価しているリーダーを指すが、その半数近い47%が、自身の仕事に「とても満足している」と回答し、その他のITリーダーの同割合より16%も高くなっている。

――今年で20年目となった本調査では多くのCIOがテクノロジー関連予算の拡大や人員増加の恩恵を享受していることが明らかとなった。予算が増えたとの回答はここ13年間で最多となり、中でもクラウドテクノロジーへの投資は回答者の約4分の3が中規模から大規模な投資を行っているとしている。

テクノロジーの進化とともにCIOが担う役割も変化している一方で、その重要性はこれまで以上に増しており、CIOは組織の変革をリードするだけではなく、自らも変革の対象となり変化することが求められる。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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