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シャープの大幅減資は意味があったのか ~経営の迷走が増幅する不信感~

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ブレる経営が失わせる信頼

方針転換について高橋社長は「読みが甘いと言われたらそれまでだが、自分たちが決めたことに固執するのはよくない」と、開き直りとも取れる弁解をしている。その背景には事業環境の急激な変化がある。
元々、再建策の柱とされていた液晶事業だが、成長を牽引してきた中国でのスマートフォン向けの中小型液晶パネルが急激に失速。4〜6月期の液晶事業は1347億円の営業赤字を計上したのだ。
しかし、読み甘さを認め、経営方針を豹変させたことは、社内外に新たな不安の念を抱かせることになった。液晶テレビや太陽光発電でも環境の変化を読み誤ったことが今の経営危機につながっていることを、関係者はよく知っているからだ。

場当たり対応からブレない経営計画の実行へ

5月の減資策は主要取引銀行との協議から出てきたもので、意味がなかったとは必ずしも言えないが、批判を受けて1億円から5億円への変更に場当たり的な姿勢が見えた。液晶事業分社化にも同じ場当たり的な姿勢が見え隠れする
企業経営には社員・投資家・市場などの信頼が必要不可欠だ。目先の対応に終始して、長期的な再建・成長策を提示・実行できなければ、どんな策を打っても信頼を失い、企業力を衰退させていくだけになる。
今のシャープに必要なのは、ステークホルダーが納得できるブレない経営計画と、それを迷わず遂行する組織力・行動力だろう。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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