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主力人材への英語教育が、
グローバル戦略の成否を分ける。

取材:コニカミノルタ株式会社 ビジネスイノベーション センター ジャパン(BIC Japan)
オンライン英会話プロジェクト プロジェクトマネージャー 稲岡 崇氏

コニカミノルタ株式会社

海外売上比率8割のグローバル企業・コニカミノルタが、ビジネスで成功する英語力を身につけるためのオンライン英会話システム&コンテンツを提供します。

人口減少、少子高齢化が急速に進み、国内市場の拡大が見込めない中で、グローバル展開のさらなる加速を今後の成長戦略の柱とする企業は増えている。しかし、問題はその戦略を遂行できる人材が十分にいるかどうかだ。これまで国内で勤務してきた日本人社員に英語力を身に付けさせ、海外相手のビジネスができる人材に育成しようとしても、なかなか思うように進まない企業は多い。そうした企業のひとつ、メーカーC社は、どのようにして英会話学習プログラムの受講率低下が止まらない状況を変え、大きな成果を得たのだろうか? 自社開発した英会話学習プログラムを外販する新規事業を推進しているコニカミノルタ株式会社の稲岡崇氏にお話をお聞きし、C社の事例を紹介しよう。

グローバル戦略を担える人材は簡単には育たない

「この数字は何…? せっかく教育に投資しているのに、全く無駄になってしまっている」

2016年のある日、産業用機器メーカーC社のオフィスで、人事部門の育成担当部長を務める中森明日香(仮名)は、思わず天を仰いでいた。半年ほど前から導入している英会話学習プログラムの受講率が、最初は高かったものの、時間の経過とともに下がり続け、今やほとんど使われていない状況なのだ。

高い技術力を背景に、ある分野で圧倒的な世界シェアを持つC社は、事業のグローバル化を進めてきており、すでに海外売上比率は非常に高い。海外グループ会社も数十社を数える。そのC社では、グローバル企業としての次なる飛躍に向け、M&A投資も拡大させながら、自社の強みを活かした新規市場開拓、新規事業を創出していくといった経営戦略を推進していた。

そのために必要なのは、海外の社員や取引先などと英語でコミュニケーションしながらビジネスができる人材だ。海外派遣社員だけに限らず、国内勤務であっても、海外のマーケットニーズを捉えた開発や、海外拠点での生産立ち上げ、技術支援などには英語力が欠かせなくなっている。営業部門、企画部門、人事などの管理部門でも、海外グループ会社とのやりとりは増えつつあった。とはいえ、社員の英語力はまだ十分とはいえない。導入した英会話学習プログラムも、最初こそ意欲的に取り組んでいるように見えたものの、次第に受講者のモチベーションが下がり、続かなくなっていた。

いったいなぜ続かないのか。中森が調べると、英語力を付ける必要を感じてはいるが、業務が忙しくて時間が取れないという声が多かった。また、プログラムは一般的なシチュエーションで使われる英会話の学習が主体だった。そのせいか、本当に仕事で英語を話せるようになるのかという懐疑的な声も出ていた。

「確かに、この英会話を学べば自分の仕事の中で実際に使えると思えるような内容とは言えない。モチベーションが落ちてしまう原因かもしれない」

そう考えた中森は、ただちに動き始めた。

英会話プログラムの受講率が下がり続ける理由は何か

「今日はご訪問の機会をいただき、ありがとうございます。ぜひ御社の課題を聞かせてください。」

C社の会議室で、中森は、コニカミノルタが提供するオンライン英会話学習プログラムの開発者、稲岡崇と向かい合っていた。このプログラムを知った中森は、メーカーであるコニカミノルタが自ら開発し、ビジネスシーンで実際に使われる英会話が重視されているという点に興味を持った。そこで、詳しい説明を聞きたいと依頼したのだ。

中森はC社の現状や課題について話を始めた。中森が受講率の低下に悩んでいた英会話学習プログラムは、数年前からC社が継続的に実施している「次世代リーダー人材育成プログラム」の主要施策の一つ。リーダー人材の育成に向けて、選抜された社員への教育投資として導入されたものだ。プログラムの期間は1年半。最後には社長はじめ役員を前に、今後、自分がC社でどのようにリーダーシップを発揮していきたいのか、英語でのプレゼンを行うことになっている。

もちろん、英語力を身に付ける必要があるのはリーダー人材だけではない。だが、まず手を打つべきなのはこの層だと中森は考えていた。話を聞いた稲岡は説明を始めた。

「弊社でもグローバル人財の育成は重要な経営課題となっており、仕事の上で英語力が必要な部署もどんどん増えている状況でした。そこで、『グローバルで通用するビジネス英会話力育成ツール』を開発コンセプトとして、このプログラムを開発したのです。開発に際しては、海外を相手に仕事をしているコニカミノルタの各部署の社員にインタビューを行い、実際によくあるビジネスシーンを設定してプログラムを作成しました。仕事とは無関係な場面での英会話を学ぶ場合とは違って、自分が実際に話すイメージがしやすく、学び続けようというモチベーションを維持しやすくなっています」

なるほどとうなずく中森に、稲岡はさらに言葉を続けた。

「そこをベースとした上で、どうすれば御社の課題にお応えできるのか、最善の方法を検討し、次回にご提案させていただきます」

このあと、インタビューはまだまだ続きます。

  • 受講者のモチベーションを維持する有効な方法とは
  • 月1回の集合形式コーチングレッスン、C社のレッスン内容は
  • C社からの評価と、C社にとって予想外だった効果とは
  • 英語ができる人より仕事ができる人を海外に出すべき

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