ファシリティマネジメント

　ファシリティマネジメント（Facility Management = FM）とは、アメリカで生まれた新しい経営管理方式。企業や団体などが活動するための施設（ファシリティ）や環境を管理し活用するというものだ。
　ファシリティを有効に活用して業務を効率的に行うことで、利用者の満足度をアップし、知的生産性を向上させることがその目的だ。

　対象となるのは企業、病院、学校、官公庁その他すべての事業体だ。ファシリティマネジメントを導入することにより、これら事業体は施設の最適化や経営効率のアップ、省エネルギーなどの効果が期待できる。

　その管理手法の定義としておおまかに以下のようなことが挙げられる。

●既存の施設等の維持・保全だけでなく新しいファシリティの「よりよいあり方」を追求する。
●ITはもちろん、その施設・環境特有の技術や手法を生かす。
●設備管理、日常の清掃、修繕などを適切に行い、ファシリティ全体の最適な状態を保つ。

　なお、IT業界ではコンピュータやネットワークなどのシステム環境や運用管理のことをファシリティマネジメントと呼ぶ。コンピュータ操作やプログラミング要員などの派遣などの業務を「ファシリティマネージメントサービス」と称し、これを専門に行う会社もある。