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オープンブックマネジメント

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 大まかな経営方針や経営指標は、折にふれて目にするものだが、日頃の会計帳簿や財務諸表を営業職や製造部門の職員が見ることは、まずない。

 「オープン・ブック・マネジメント(Open Book Management)」とはまさにそれとは正反対の経営手法を言う。「オープン」は文字通り、経営指標に関するあらゆる情報をすべての従業員に開示することを指す。組織にとって重要な情報を開示し、従業員一人ひとりに当事者意識や自律意識を根付かせることにより組織全体のモラル向上や活性化を図ることを目指している。

 出資してその団体の一員となるワーカーズ・コープやほぼ均等に出資したメンバーにより運営されているような有限会社は、オープン・ブック・マネジメントありきで組織運営が行われている。
例えば農家の女性たち8人が設立した農家レストラン「花農場あわの」(栃木県鹿沼市)は、当初は報酬も均等にしていたが、事業会計やメンバーの勤務状況をメンバー全員で改めて見直すことにより、勤務状況に見合った給与体系に変えたという。現在はメンバーの一人が日々の会計を担当している。

 顔を合わせる機会の多い地域の異業種交流会や町内会でもオープン・ブック・マネジメントが当たり前だ。展示会や祭りの際の収支、外部事業者への発注業務に関する会計処理、役員等の活動費といった会計処理を、所属員は、定例会や、クローズドなSNSを通じては知ることができる。

 「オープン・ブック」の対象は、いわばステークホルダーだ。昨今、事業活動はもちろん資金調達もグローバル化が進んでおり、ステークホルダーの範囲もまた、国内にとどまらず広がりを見せ続けていくだろう。
 多くの企業にとって、国際的にも通用する企業財務の開示を行う重要性も今後ますます高まると考えられる。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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