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サテライトオフィス

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 サテライトオフィスとは、企業の本拠以外に設置したオフィス空間のこと。名称の「Satellite(サテライト)」は「衛星」という意味で、惑星のまわりを回る衛星のように、本拠の周りにあることが由来となっている。

 サテライトオフィスは、最近ではテレワークの一つのスタイルとしても活用されている。
 日本マイクロソフトは、2014年、実験的に協力企業と連携しそれぞれが保有するワークスペースやICT*を参加社員が活用するテレワークに取り組んだ。

 家庭で育児や介護などに携る社員や、海外とのやりとりが多く深夜などのイレギュラーな時間帯に稼働する社員などが、時間を有効に使いながら効率的に仕事をこなせるというメリットが浮かび上がった。

 サテライトオフィスの発祥は、職住近接型の「志木サテライトオフィス」(埼玉県)。1988年5月、住友信託銀行、鹿島建設、富士ゼロックス、内田洋行、リクルート、住信基礎研究所の6社によって設置された。現在は(株)志木サテライトオフィス・ビジネスセンターが運営。NPO、企業OB、主婦、学生など幅広い層の利用者が、レンタルオフィス、職業訓練、英会話レッスン、カルチャーセンターなど多彩に活用している。

 サテライトオフィスは、地方の活性化にも一役買っている。
 徳島県では「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」と称した取組みが行われている。ITベンチャー等の企業を誘致し、人口が減少している限界集落の再生を目指そうという目的のもとスタートしたものだ。豊かな自然環境、オフィスに転用できる古民家、そしてなんといってもITインフラが整っていることが、企業を引き寄せている。
 兵庫県ではIT関連の事業所を開設する事業者に経費の一部を補助する助成金制度を設けている。超高速・高速通信ネットワークと豊かな自然が魅力だ。

 サテライトオフィスには、 通勤時間の軽減、賃貸料の削減、郊外の人材活用、災害時等の拠点としての活用といったメリットがある。地方再生や、多様な働き方への解決策につながる可能性もある。
 一方、企業側に、労務管理が困難、情報漏洩のリスクが生じるといった課題があることは否めない。また社員の側にも、自律・自立心や、タスク、本拠地勤務と同様の成果が求められる。

 サテライトオフィスを活用できるかどうかはその企業の目的や方向性次第。さまざまな可能性を秘めているともいえ、今後ますます広がっていきそうだ。


*ICT:Information and Communication Technologyの略。情報通信技術を指す。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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