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グロースハック

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 データを用いて市場動向やユーザーについて緻密な分析を行い、その結果をもとに企業やサービスを急成長させる方法。おもにITやWEB業界で取り入れられている。

 具体的には、以下のようなResearch(調査)→Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(見直し)の手順を踏む。

  1.現在の状況を計測し、結果をもとに仮説を立てる(R・P)
  2.最も速く、かつ顕著に好影響の出そうな課題から取り組む(Do1)
  3.UI*・UX**(ユーザー体験 )を意識したデザイン・コピー(文章)を作成(Do2)
  4.(ウェブサイト等に)実装する(Do3)
  6.結果を検証する(C)
  7. 軌道修正・改善(A)

 グロースハックで取り組む内容とその過程を分かりやすくいえば「試行した結果、把握した問題点を取り除いてよりスムーズな展開へと改善。そのサイクルを繰り返す」ということになる。

 グロースハックの過程では、従来ウェブサイトの改善等に利用されていた手法も使われる。
ただ典型的な「WEBマーケティング」においては、製品やサービスが出来上がった後のPRやマーケティング‎に重点が置かれていた。
一方、グロースハックを活用すればデータ解析を通したユーザーからのフィードバックに基づき、ユーザー心理の理解、動機付け要因を把握できる。

 無機質で、データをもとに、という点からもソフト面が軽視されている印象を受けるグロースハックだが、データから浮かび上がるのは、実は生々しいユーザーの「声」なのだ。これを反映して製品・サービス自体をどんどん進化・深化させることが出来るという点で、従来型のウエブマーケティングとの大きな違いがある。
使用者の視点や活用方法次第で、さらに強力なマーケティング手法となることは間違いない。

 そんなグロースハックを可能にするのは「グロースハッカー」と呼ばれる新時代のITエンジニアたち。マーケッタ―×エンジニア×アナリスト集団だ。

 グロースハックは、来るべき近未来の成功につながるキーワードとなるかもしれない。これを採用した企業の行方に今後注目していきたい。



*UI: User Interfaceの略。コンピュータやモバイルデバイスなど機器の画面や使い勝手のこと。
**UX: User Experienceの略。ユーザー体験。コンピュータやモバイルデバイスなどの機器を使って得られる体験のこと。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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