経営・ビジネスの課題解決メディア「経営プロ」

経営トレンドワード

クロノセラピー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 クロノセラピー(chronotherapy)とは時間療法のこと。フランスのフランシス・レヴィ医師ら3カ国の共同研究チームが有効性を実証、1997年に論文を発表した。生体の生理機能や整理活動はほぼ1日を周期として変動するサーカディアンリズムが存在する。近年、治療効果を上げるために、その生体リズムを考慮し、薬物濃度をコントロールして、効果を増強するクロノセラピーが大きな注目を集めている。
 例えば、抗がん剤は、がん細胞のDNAと結合し、細胞分裂を阻害して効果を発揮する。しかし、正常な細胞も壊してしまい、強い副作用を引き起こす。正常細胞の分裂・増殖は昼間に活発で、夜は低下する。一方、がん細胞は夕方から夜寝ているときに盛んになる。そのため、同じ抗がん剤でも夜から朝までゆっくり投与すると副作用が抑えられ、効果が高い。
 フランスをはじめ欧米では、抗がん剤の投与量や投与速度等を調節できるクロノポンプが開発され、クロノセラピーは化学療法の現場で広く普及している。しかし、日本ではクロノポンプは未承認だ。抗がん剤は毒性が強く、体外に漏れると皮膚が壊死を起こすなど取り扱いには細心の注意が求められるが、夜間に十分な医療スタッフを充てるのが難しく、化学療法の専門スタッフが不足しているなどの問題もあって、クロノセラピーに積極的に取り組んでいるのは、一部の先進的な医療機関に限られている。

お気に入りに登録

プロフィール

 経営プロ編集部

経営プロ編集部

経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

会員登録 / ログイン

会員登録すると会員限定機能や各種特典がご利用いただけます。 新規会員登録

会員ログインの方はこちら