
コ・デザイン(Co-design)とは、デザインを受け取る消費者自身がデザインのプロセスに参加する参画者の考え方を取り入れた「共創」のアプローチだ。消費者自身が企業やデザイナーなどの専門家とともに、商品やサービスを考えることで、消費者の隠れたニーズを掘り起こすことができる。
デザインリサーチ分野の第一人者であるオハイオ州立大学准教授リズ・サンダース氏によれば、「観察行動は、ターゲットとなるユーザーの共感を得たり、ユーザー自身が気付いていないニーズを発見するのにベストなアプローチ。一方、ビッグデータは、将来に対してインパクトがあるトレンドを発見したり、現れだしたパターンの目星を付けるベストなアプローチ」だ。だが、この二つはいずれも、観察者と観察対象、分析家と分析対象というように、専門家と消費者を分離してとらえている。それに対してコ・デザインは、消費者を広義のデザインプロセスの中に取り込むため、消費者視点の開発ができる。
アメリカではコ・デザインを取り入れる企業が増え始めている。その一例が、オハイオ州のシンシナティ大学とP&G、シンガポールのポリテクニク校の協力により2007年に生まれた「Live Well Collaborative」だ。これはP&Gをはじめ、ボーイング、シティバンク、LG、ファイザーなど18社からの委託を受け、教授と学生、企業側の担当者がチームとなって、ワークショップを開催したり、自分たち自身が消費者になったりして、消費者の隠れたニーズを発掘する試みだ。これまで8年間に50のプロジェクトが実施され、病院のベッドサイドで使用するトレイテーブル、入院患者が使う着脱しやすい部屋着など、高齢のフライトアテンダントが働きやすい機内設備など、さまざまなプロトタイプを開発している。
デザインリサーチ分野の第一人者であるオハイオ州立大学准教授リズ・サンダース氏によれば、「観察行動は、ターゲットとなるユーザーの共感を得たり、ユーザー自身が気付いていないニーズを発見するのにベストなアプローチ。一方、ビッグデータは、将来に対してインパクトがあるトレンドを発見したり、現れだしたパターンの目星を付けるベストなアプローチ」だ。だが、この二つはいずれも、観察者と観察対象、分析家と分析対象というように、専門家と消費者を分離してとらえている。それに対してコ・デザインは、消費者を広義のデザインプロセスの中に取り込むため、消費者視点の開発ができる。
アメリカではコ・デザインを取り入れる企業が増え始めている。その一例が、オハイオ州のシンシナティ大学とP&G、シンガポールのポリテクニク校の協力により2007年に生まれた「Live Well Collaborative」だ。これはP&Gをはじめ、ボーイング、シティバンク、LG、ファイザーなど18社からの委託を受け、教授と学生、企業側の担当者がチームとなって、ワークショップを開催したり、自分たち自身が消費者になったりして、消費者の隠れたニーズを発掘する試みだ。これまで8年間に50のプロジェクトが実施され、病院のベッドサイドで使用するトレイテーブル、入院患者が使う着脱しやすい部屋着など、高齢のフライトアテンダントが働きやすい機内設備など、さまざまなプロトタイプを開発している。
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