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3PL(サードパーティー・ロジスティクス)

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3PL(サードパーティー・ロジスティクス)とは、企業の流通機能全般を一括して請け負うアウトソーシングサービスのこと。90年代初めに欧米から流入してきた物流・ロジスティクス領域の新サービスであり、日本では「荷主に対してロジスティクス改革を提案し、包括的にロジスティクスサービスを受託する業務である」と定義されている(総合物流施策大綱、1997年)。

メーカーをファーストパーティー、卸売業、小売業といった買い手側をセカンドパーティー、これら荷主側の物流を全面的に代行する業者をサードパーティーという場合と、貨物を有する荷主側(メーカー、卸売業、小売業)をファーストパーティー、実運送手段を持つキャリアをセカンドパーティー、荷主でもない運送業者でもない第三の主体をサードパーティーという場合がある。

3PL事業者は、自社で倉庫や運送車輌などの物流資産(アセット)をもってサービスを提供する「アセット型」事業者と、自社ではこれらの資産をもたず、外部の倉庫業者や輸送業者をコーディネートしてサービスを提供する「ノンアセット型」事業者の2つに分類される。わが国では、IT業者、コンサルティング業者の他、大手トラック運送業者や大手商社などが、3PLの事業展開を積極的に打ち出している。

サービスの内容は荷主企業の戦略によって変わり、輸送・保管といった基本的な機能に加え、流通加工、情報管理、受発注の代行、返品処理、さらには在庫拠点の立地や物流ネットワークの設計、カスタマーサービス窓口の代行など、さまざまな業務がある。3PL事業者は荷主自身が行うよりも優れた付加価値を荷主側に提供することが要求される。

3PLのメリットは、複数の物流業者から荷主にとって最適な業者を選択できること、さまざまな物流関連業務を一括して委託できること、荷主側の要望を物流業者と交渉可能であることがあげられる。一括して委託することによって、連絡、交渉、契約、支払などの事務処理が軽減され、事務効率も改善する。逆にデメリットとしては、現場の運営管理が行き届かなくなる懸念がある。たとえば、輸送中の事故・トラブルや顧客からのクレームなどが発生した場合はどう対応するのかなど、緊急対応、イレギュラー対応についても予め業務委託契約で取り決めておかないと、外部委託の場合は迅速性や融通性を確保できない。事前に様々なケースを想定し、取り決めておくことが望ましい。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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