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MOT(技術経営)

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MOT(Management of Technology)とは、企業・組織の持続的な成長のために、研究・技術開発の成果を、経営に有機的にリンクさせるためのマネジメントを指す。

日本における特許取得率や研究開発投資額の水準は世界的に高水準であるのに対し、ビジネス効率性の水準は低いという現状が背景にある。そこで、技術と経営に関する専門知識の双方を理解し、科学技術の成果を効率的に新事業・新製品に結実させるような人材の育成が急務とされてきた。

2000年代初頭より、文部科学省による「産学連携による高度人材育成」、経済産業省による「技術経営人材育成プログラム導入促進事業」など、これまでMOT人材育成のプロジェクトが国家レベルで進められてきた。

しかし、「MOT人材の育成・活用に関する実態調査」(出典:三菱総合研究所 2012年)によると、多くの企業では「大学院で培ったMOT専門人材としてのベースに、技術者としての実践をあとから積んだ人材」が必要とされており、まだまだ産業界におけるMOT人材の労働市場は、現時点において十分には確立されていないと報告されている。

また、MBAのような汎用的経営知識体系・スキルと異なり、企業において「MOTを担う人材は、新規採用よりも社内育成」といった傾向が強く、“自社の技術体系への依存性が高い”といった仕組みは、MOT人材育成の障壁となっているかもしれない。

産学連携によるMOT人材育成に国が力を入れ始めてから約10数年が経過した。MOT大学院を卒業した新卒者が現場の経験を積んで30代後半になる今日において、企業におけるMOT活用が新たな段階に入っていくことが期待される。
企業は、イノベーションを起こし続けなければ自然淘汰されてしまう時代。これからの経営にとって、MOT人材の育成と活用は欠かせないポイントだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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