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ワークライフバランス

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「ワークライフバランス」(以下、WLB)とは、“仕事と生活の調和”と訳され、仕事における責務を全うしながらも、仕事以外の様々な要素(家庭・地域社会との関わり、趣味、自己啓発etc)にかかる個人の時間を持てており、仕事と生活が両立している状態を指す。

背景には、日本を取り巻く高齢化社会における介護問題、長期的な経済の低迷による労働者の価値観の変化、産業構造の変化がもたらす働き方の多様化などが挙げられるであろう。
政府をはじめ、民間企業においても様々なWLBにおける効果を示した調査結果がある一方で、WLBの効果に疑問を投げかける声や調査結果があることも事実である。
往々にして、概念の理解が正しくできていない事が多いようだが、それでも現時点での労働環境の実態に沿わないと思われてしまうのも想像に難くない。

一つのポイントとして、労働環境問題を挙げたい。
日本における、ワーカホリック・うつ病に代表される精神疾患や過労死・自殺者数の多さは、依然として世界からネガティブな印象を持たれ続けている。こういった社会問題の解決策として、WLBにかかる期待も大きいと言えるが、この概念を制度化した際の運用面に落とし穴があるように思われる。
内閣府の調査では、WLBという言葉にポジティブなイメージを持つ割合が高い一方で、回答企業における7~8割が『人事評価では考慮されていない』との調査結果がある。これでは、なかなか現場で根付かないことも納得できるのではないだろうか。
労働環境問題に関しては、『経営者と従業員』といった『使用者と労働者』の関係においてすれ違いが生じやすい部分ではある。しかしながら、時代の変遷に伴い、働く『個』のライフステージに応じた多様な生き方が選択できるWLBの概念の活用を、『組織』の生産性や競争力の向上を見込んだ“戦略”として取り込むことも考えていきたいものである。

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 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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