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なぜ「社員が気持ちよく働けない職場」は業績が落ちるのか

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「“火種”の場所に気付けないリーダー」では、業績は改善しない

経営上のトラブルを「火災」になぞらえた場合、例えば、営業部門で発生する「既存顧客の離反」や「新規顧客の獲得の困難化」などの諸問題は“炎”であり、社員が気持ちよく働ける職場ではないという状況はその“火種”に相当する。

したがって、「既存顧客の離反」、「新規顧客の獲得の困難化」という“炎”をしっかりと消したければ、「社員が気持ちよく働ける職場ではない」という“火種”を消さなければならない。

ところが、経営の現場で発生する諸問題の“炎”と“火種”との関係を見極められるリーダーは、必ずしも多くはない。そのため、リーダーが“炎”と“火種”とを見誤り、「表面的な課題」の解消ばかりに注力する姿を目にすることが多いものである。

この場合、一時的にトラブル状態が改善したとしても、残った“火種”によって事態は再び悪化するので、根本的な問題解決に至ることがない。“火種”の場所に気付けないリーダーの下では、決して「火災」は鎮火せず、業績下落は止められないのである。

法令で解決できない「職場づくりの課題」に取り組むことがポイント

それでは、「社員が気持ちよく働ける職場」をつくるには、どうしたらよいのだろうか。もちろん、法令を遵守した企業運営を行なうことは最低限必要である。ただし、企業は法令さえ遵守していれば、必ず「気持ちよく働ける場所」になるわけではない。

例えば、職場のリーダーが不愛想だとしよう。一般的に、不愛想なリーダーの下で、社員が気持ちよく働けることはない。しかしながら、「リーダーは愛想がよくなければならない」などと定めた法令が、存在するはずはない。

このように、「社員が気持ちよく働ける職場」をつくる上では、法令は万能ではない。したがって、法令遵守した上で、さらに「法令では解決できない職場づくりの課題」にいかに取り組めるかが、企業を“持続的に成長する組織”に変革するための大きなポイントとなるわけだ。

法令では解決できない「職場づくりの課題」は多種多様であり、また、企業ごとに抱える課題が異なることも多い。しかしながら、自社の課題については、社員一人ひとりの思い・考えを情報収集することで発見できるだろう。一度、「社員の声」に真摯に耳を傾けてみてはいかがだろうか。

大須賀信敬
コンサルティングハウス プライオ 代表
組織人事コンサルタント・中小企業診断士・特定社会保険労務士

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プロフィール

 経営プロ編集部

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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