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百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者

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誰も目をつけないところに目をつけるのがプロ経営者である

第3章「経営について」では、日本でビジネスをしている外国人のプロ経営者としての経験とノウハウが大いに語られる。グローバルカンパニーであるコカ・コーラ社で学んだこと、外資系企業と日本企業の違い、契約書の注意点などが並び、本書で最も実践的なテクニックを説く。一定以上の規模のメーカーやサービス業社が、社内の「お客様相談室」をアウトソーシングに切り替えるケースが増えていることに「一番情報が集まってくる、改善やモチベーションアップのヒントの宝庫」だと異を唱え、自身も社内のお客様相談室に何度も足を運ぶそう。その理由やエピソードにはメイ氏独自の視点を感じさせる。

第4章「新日本プロレスについて」は、ビジネス書でありながらプロレスファンにも新鮮な話題が多く、なぜメイ氏がプロレスに魅入られるようになったのか、どのような経緯で木谷高明会長(株式会社ブシロードの創業者)とタッグを組んだのか、といった読み応えのあるエピソードが並ぶ。タカラトミーでリカちゃん人気を復活させたことなどの経験から、「知名度があるならどんなものでも復活させる自信がある」という。また、メイ氏は新日本プロレスの「復活」にはまだまだ伸びしろがあるとして、「キャリアの残りすべてを新日本プロレスに捧げたい」と語る。

第5章「組織について」は、メイ社長流の組織論であると同時に、学生へのアドバイス、自身が求める人材についてなど、「これから」に関する記述も散りばめられており、プロ経営者としてまだまだ多くのトライアルを自らに課そうとしている氏の決意の強さがうかがえる。誰もが「褒められて伸びる人」であり、部下や後輩をしっかり褒めて伸ばそう、というごく当たり前のメッセージが強く読み手に刺さるのは、世界を股にかけた豊富な経験値が行間から溢れ出ているからだ。そして本書が外国人経営者のビジネス書にありがちな二極的な論調に終始していないのは、長い日本企業での経験で得た機微を重んじる感覚がそこはかとなく反映されているからではないだろうか。


リーダーである自分が一番仕事を楽しむことで、あらゆる局面を乗り越え、業績をV字回復させてきたプロ経営者としてのメイ氏の言葉。百戦錬磨の説得力を持ったその言葉の一つひとつを味わいながら、競争激化&グローバルの時代を生き抜くためのヒントを得てほしい。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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