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第229回  「未熟なうちは成長する。成熟すれば、あとは衰えるだけだ。」マクドナルド 創業者 レイ・クロック

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 クロック氏は、1902年、イリノイ州オークパーク生まれ。正式にはレイモンド・アルバート・クロックという。文豪ヘミングウェイと同じ公立学校に同じ時期に通った。15歳で救急車ドライバーの訓練を受け、第1次大戦には衛生隊員として従軍した。同じ衛生隊にはウォルト・ディズニーがいたという。

 戦後はピアニスト、ジャズ演奏家、紙コップのセールスなどを経験。ヘミングウェイ、ディズニーが有名になるなか、50代になったクロック氏は5種類のミルクセーキを同時に作れる機械「マルチミキサー」を売るため、国中を旅してまわっていた。

 そんなときに出会ったのがマックとディックのマクドナルド兄弟だった。兄弟の店は売りつけたマルチミキサー8台をフル回転させても追いつかないほど繁盛していた。それを見たクロック氏は店を増やせば大きなビジネスになると考え、兄弟と交渉。1955年、イリノイ州デスプレーンズに最初のフランチャイズ店を出した。その後5年間で228店舗に増やして、世界的企業マクドナルドの基礎を作ったのだった。

 掲出の言葉は1960年、マクドナルド兄弟から商権を買った頃の言葉とされる。チェーン店から入るロイヤリティーにすっかり満足していたマクドナルド兄弟に対して、クロック氏はさらなる高みを目指していた。兄弟と袂を分かたないと発展はないと考えたのだ。この時、クロック氏は52歳。いくつになっても未熟者でいたいものだ。

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経営者・事業部門責任者から部長・課長・リーダー層まで、経営の根幹を支える人たちの成長を支援するパートナーメディアを目指します。日々の業務に役立つニュースや小ネタ、組織強化や経営理論まで幅広く学べる記事を提供します。

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